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(2023/11/6 05:00)
視野を広げキャリア積む
(総合1から続く)東京大学大学院情報理工学系研究科の学生時代は、システムバイオロジーを専攻しました。研究内容は制御理論という学問を切り口とした免疫システムの数理解析で、理化学研究所との共同研究にも携わり、生体内の実験データに対し、数理モデル化した後に挙動解析を行う分野の研究に熱中しました。研究に取り組む中で、数理的素養を生かした仕事に就きたいとの思いが強まり、アクチュアリー職を志望しました。
現在は、第一生命グループ各社の収支分析や保険引き受けリスクのモニタリングを行い、経営に資する情報を報告することが主な業務内容です。グループ各社と密に連携を取ることの重要性を日々痛感しています。
特に海外子会社においては、経済環境や規制動向、文化や経営状況など各社各様です。国や環境の違いによるバックグラウンドの差異を意識し、相手の立場や状況を想像しつつ主体的にコミュニケーションを取るよう心がけています。言語は違えどアクチュアリーとしての素養や基盤となる考え方は万国共通であり、共通する核の部分で協働し、グローバルに新たな価値を創出していきたいです。第一生命グループの横断的な業務に積極的に携わることで、幅広い視野を養い、生命保険を通じて世界の人々に貢献できるようなキャリアを築いていきたいです。
プライベートでは、2020年10月に第1子を出産しました。休業中も資格の勉強を進め、産後2カ月目の12月にアクチュアリーの最後の1科目に合格しました。受かった時の喜びはひとしおでした。22年4月に復職し、今は仕事と育児の両立に苦戦することもありますが、休日は娘と新しい公園を開拓して楽しんでいます。(文=大城麻木乃、写真=高山基成)
◇第一生命ホールディングス 主計・経理ユニット保険引受リスク管理・保険数理機能グループ 岡田理香(おかだ・りか)さん
(2023/11/6 05:00)