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(2023/11/16 05:00)
卓上・直交型で柔軟な生産
―「2023国際ロボット展」の見どころは。
「パートナー企業の協力の下、当社ロボットを活用したさまざまな自動化アプリケーションを提案する。特に卓上ロボットが持つ多様性や柔軟性に注目してほしい。6軸多関節ロボットでなければ難しいと思われていた作業でも卓上ロボットで対応できる。卓上ロボットの可能性を紹介することで、ロボット導入検討時の選択肢の一つとして認識していただければうれしい」
―ジャノメの卓上ロボットや直交ロボットの特徴は。
「汎用性の高さだ。プログラムを書き換えることで、1台のロボットをネジ締めや塗布などの幅広い用途に使うことができる。顧客は卓上ロボットなどを活用した自動化ラインを組むことで、製造品目が変わっても柔軟性を確保することが可能となる」
―今後の製品開発の方向性は。
「6軸ロボットや水平多関節(スカラ)ロボットなどには参入せず、基本は当社の強みである卓上や直交ロボットにこだわりたい。今回の国際ロボット展では、次世代卓上ロボットに位置付ける『JR4000シリーズ』を参考出展する。3次元(3D)コンピューター利用設計(CAD)データに対応し、複雑な加工対象物(ワーク)形状でも動作経路を自動生成できる機能を盛り込んでいる」
―世界的な潮流である電気自動車(EV)シフトによる影響は。
「EV化はプラスの側面が大きい。米大手EVメーカーにも当社ロボットが採用されている。もともと卓上ロボットはエレクトロニクス関連の分野で使われることが多かった。車の電子化に伴って、車載向け基板の需要が急速に増える中で、基板分割ロボットの引き合いも好調だ。基板分割ロボットは顧客自身でプログラムを簡単に変更できるため、段取り替えにも速やかに対応できる。エンクロージャー付きの本格的な基板分割ロボットを手がけられることも強みだ」
―中長期的にロボット需要の拡大が見込まれる中、生産能力の底上げも必須です。
「東京工場(東京都八王子市)を中心に取り組みを始めている。切削加工機をはじめとする新規設備の導入を進めることによって、部品の内製化率を高める。具体的には、ロボットの一部筐体や精密加工が必要な部品などの内製化を強化している。生産リードタイムの短縮やコスト削減などにつなげて、競争力を一層高める」(増重直樹)
(2023/11/16 05:00)
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