(2023/11/16 12:00)
インタセクト・コミュニケーションズ(東京都千代田区、譚玉峰社長)はライブ配信サービスを展開している。越境電子商取引(EC)の活発化を受け、社員が“ライバー”として商品などを分かりやすく紹介する。安全性や品質の高い日本の商品やサービスへの関心は高い。ライブ配信サービスをテコに、自社の決済サービスの導入が広がりそうだ。
「自社でライブ(配信)ができるスタジオを持っている」。海外広告推進グループ越境EC推進室の片倉一志室長は強みをこう説明する。
新型コロナウイルス感染症のまん延で途絶えたインバウンド(訪日外国人)の回復に加え、越境ECのニーズが高まっている。インタセクトはこうした状況を踏まえて、ライブ配信を通じて商品を販売する「ライブコマース」を重視する。主に中国向け商品の販促のために、生産者なども参加しながら実施している。
最近では京都の金融機関が取引する事業者がライブコマースに参加した。コロナ禍を経てインバウンドが増加傾向に転じ、観光客はこれまで以上に地方にも押し寄せることが予想される。販売力が課題の地方事業者にとって、インタセクトのライブコマースを活用するメリットは大きい。
一方、インタセクトは国内外のQRコード決済に対応したマルチ決済システムなども手がける。ライブコマースによる接点により、事業者が商品を訴求するだけでなく、同システムの導入が加速することも考えられる。
片倉室長は「決済に一気通貫で対応する」と説明する。中国を中心とするインバウンド消費を背景に、日本で提供されているQRコード決済だけでなく、中国・テンセントのスマートフォン決済に対応するシステムを手がける。海外に売り込む国内事業者にとって、決済環境の整備も欠かせない。
インタセクトは決済をめぐる競争が激しくなる中で、ライブコマースや決済サービスに基づくビジネスモデルに磨きをかける。
(2023/11/16 12:00)
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