10月の貿易収支、赤字額7割減 北米輸出が好調

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財務省が１６日発表した１０月の貿易統計速報（通関ベース）によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は６６２５億円の赤字となり、２カ月ぶりの赤字となった。米国向け自動車などの輸出が好調で、資源・エネルギーの輸入が減少したことなどから、赤字額は前年同月から７０・０％減少した。

輸出額は前年同月比１・６％増の９兆１４７１億円と、２カ月連続の増加となった。米国向け自動車やパナマ向け貨物船、建設用・鉱山用機械などの輸出が伸びた。輸出額は１０月としては過去最大となった。

輸入額は同１２・５％減の９兆８０９６億円となり、７カ月連続で減少した。豪州からの石炭、液化天然ガス（ＬＮＧ）やアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）からの原粗油などの輸入が減少した。

地域別では、米国向け輸出が同８・４％増の１兆９２８６億円と、過去最大となった。増加は２５カ月連続。米国からの輸入は同４・５％減の１兆１３５億円となり、５カ月連続の減少となった。自動車や自動車の部分品、建設用・鉱山用機械などの輸出が伸びた。輸入は医薬品や航空機類、液化石油ガス（ＬＰＧ）などが減った。

中国向け輸出は同４・０％減の１兆６５１２億円と、１１カ月連続で減少した。中国からの輸入は同２・９％減の２兆３２５５億円と、６カ月連続の減少となった。半導体等電子部品や鉄鋼などの輸出が減少した。パソコンや衣類などの輸入が減った。