日生が新ファンド設立 新興VCなどに投資、資産運用立国後押し

日本生命保険は２５日、政府の「資産運用立国」を後押しするため、新たな投資ファンドを設立する方針を発表した。時期は２０２４年夏頃になる見通しで、ファンドの規模は数百億円を見込む。新興ベンチャーキャピタル（ＶＣ）や生命保険と親和性のあるベンチャーなどへ積極投資し、日本における資産運用業界の活性化に貢献する。

政府は「資産運用立国実現プラン」の中で、新興運用業者に対する資金供給の円滑化やベンチャーへの成長資金供給の促進を盛り込んだ。日本生命は民間最大規模の機関投資家として新たなファンドを通じて、こうした施策を後押しする。

具体的には、国内ＶＣへの投資は、子会社のニッセイアセットマネジメント（東京都千代田区）に委託し、優れた新興ＶＣを発掘して幅広く投資する。国内ベンチャーへの投資は、同じく子会社のニッセイ・キャピタル（同）を通じてグループの新規事業のシーズ探索や保険事業の高度化に資する領域に資金を振り向ける。