ロジスティードと宇徳、重量物輸送で提携 風力・橋梁向けで協力

ロジスティード（旧日立物流）と宇徳は２５日、自走式多軸トレーラーを使った重量物輸送事業で業務提携したと発表した。２０２４年１月から事業の共同運営を始める。風力発電などの大型設備輸送や橋梁（きょうりょう）一括架け替え工事に伴う橋梁輸送の計画が増加し、個社では取り組めない大型プロジェクトが増加しているため。運転員を含むトレーラーの相互融通などを行い、効率化やサービス向上を図る。

• 

  自走式多軸トレーラー

両社が保有する自走式多軸トレーラーは合計で国内最大規模の約２００軸で、これを共同運営することで効率化する。左右のタイヤ２本を連結したユニットの単位が１軸で、輸送対象に合わせて軸数を調整して使用する。両社は同じ車両メーカーの多軸トレーラーを使っているため、組み合わせて使える。

メンテナンスや部品の調達・管理、保管基地の融通、回送、運転員の育成を含むオペレーションの効率化にも取り組む。共同営業や共同受注も行う。

両社はこれまでにも自走式多軸トレーラーを利用した輸送事業で業務の相互委託を通じた協業を行ってきた。今回の業務提携により関係を強化し、脱炭素化や社会インフラ、新エネルギーに関わる課題解決に向けて協力する。