(2023/12/25 05:00)
「生成AI市場で2030年に向けて特に伸びるのは製造分野」。電子情報技術産業協会(JEITA)の小島啓二会長は、世界需要額見通しの発表で強調した。
23年は生成人工知能(AI)が急速に社会に浸透した。今後、さまさまなアプリケーションへの搭載、特定業務での活用が進み、30年の世界需要は約20倍の2110億ドル(約30兆円)に達すると予想する。
製造分野は全体を上回る年平均54・6%の成長率で、507億ドルに拡大する見通しだ。小島会長は「日本においてはソフトウエアやクラウドはビハインドだが、製造分野はオポテュニティー(チャンス)がある」と期待する。
ユースケースは、設備の仕様書や操作方法に関する情報を活用したマニュアルの自動生成など作業支援を挙げる。並んでクリエーティブ業務の支援、3Dデータや図面からリスク部位を検知・警告など製品開発支援を想定する。
アウトプットデバイスの需要も拡大する。最も成長する見通しなのが自動車用電子制御ユニット(ECU)だ。生成AIの影響度では世界で4・9%、日本で3・4%程度の押し上げ効果が期待される。生成AIによるモノづくりの新たな価値創造がそこに見える。
(2023/12/25 05:00)
総合1のニュース一覧
- ODX、国内初のデジタル証券市場開業 投資の活発化促す(23/12/25)
- 日生が新ファンド設立 新興VCなどに投資、資産運用立国後押し(23/12/25)
- ロジスティードと宇徳、重量物輸送で提携 風力・橋梁向けで協力(23/12/25)
- 配膳ロボで物流施設の生産性向上 チップワンストップ、小分け製品運搬楽に(23/12/25)
- 近江商人の教え“顧客のため”に重点 東レエンジ、DX活用でリードタイム短縮(23/12/25)
- ボールネジ向け部品で自動化に貢献 日本ピストンリング、技術磨き100種以上に対応(23/12/25)
- ヤマザキマザック、「ミネラルキャスト」内製化(23/12/25)
- キリンHD、ヘルスサイエンス事業の売上高目標2000億円を来年度前倒しで達成(23/12/25)
- 精密鋳造、1個から受注 キャステム、新会社設立(23/12/25)
- リケジョneo(250)山陽特殊製鋼・高橋春香(たかはし・はるか)さん(23/12/25)
- 産業春秋/生成AI、モノづくりでの活用に期待(23/12/25)