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(2024/1/29 05:00)
最適な光を求め試行錯誤
(総合1から続く)大阪市立大学(現大阪公立大学)大学院理学研究科で、レーザーを扱う研究をしていました。レーザーや光を扱う企業で、研究の成果が目に見えて分かる仕事に就きたいと考え、2017年に小糸製作所に入社しました。企業説明会で出会った人事の方が、企業訪問の機会をつくってくださり、事前に相談や質問ができたことが入社の決め手になりました。
希望通りの研究所勤務で、自動車メーカーが今後開発する車に求められる要求を満たす、新たなヘッドランプの研究開発に携わっています。従来車より多くのカメラやセンサーが載る次世代の車は、ランプにも容積を小さくすることが求められています。またレンズの光る部分をより細くしたいというトレンドにあり、レンズやリフレクター(反射板)の形状、サイズ、配置など最適なバランスの調整にトライアンドエラーの毎日。本当に大変ですが、困ったら先輩などに相談できる環境なので、前向きに仕事ができています。
以前、若手が米シリコンバレーに行くプログラムに参加しました。スタートアップが技術を売り込む姿は、良い刺激になりました。自分もアイデアを出し、製品化までたどり着けるように、提案していきたいです。
まずは今手がけている開発品の量産を実現させるのが目標です。中期的には、ヘッドアップディスプレー(HUD)といった、ランプ以外の製品開発にも挑戦したいと思っています。
休日は温泉宿でゆっくりしたり、好きなアイドルの“推し活”でリフレッシュ。長期休暇は学生時代にも度々出かけたロンドンや、イタリア、ドイツにも行ってみたいです。(文=大原佑美子、写真=森住貴弘)
◇小糸製作所 研究所 研究1グループ 研究員 風間彩香(かざま・あやか)さん
(2024/1/29 05:00)