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(2024/2/12 05:00)
協調・協力、理解求めて
(総合1から続く)中国・大連理工大学の修士課程、広島大学の博士課程を経て、東京工業大学でポスドク研究員として従事しました。(当社に)就職までは膜分離や触媒などを研究してきました。進路を選ぶ時に企業の方が大学よりも研究の実用化につながると思い、優先して考えました。2021年1月に入社したハイケムは中国出身の方が多くて活躍しやすく、貿易事業を通じて顧客ニーズがわかり、実用化の確率が高い研究ができると思いました。
私は石炭由来の合成ガスからエチレングリコールを製造する「SEG技術」の触媒の開発を担当しています。大学での研究の経験は化学の基礎知識として共通していて、研究の方法論が体系的にできている点などは役立っています。
大学の研究は少量になりますが、企業では多くの量を手がける注意点に配慮して開発しなくてはなりません。ただ企業だからこそできる点で、やりがいを感じています。事業が大きくなるとさまざまな部署の方々を巻き込み、協調しながら進めないといけません。何か協力してもらいたい時には仕事の目的を説明し、理解してもらうなどやり方を覚えてきたので成長を実感しています。
ハイケムは上司に非常に相談しやすく、能力があれば、活躍できる環境です。今後も触媒に関する知識を広く集め、深く研究するプロフェッショナルになりたいと思います。もし他のテーマを研究するようになっても、触媒のように研究し、その分野のプロを目指します。
週末は十分な睡眠を確保することで仕事について冷静に考えることができます。家族との散歩など一緒の時間も大切にしています。また自分で勉強し、知的財産管理技能士2級を取得しました。研究開発に特許は非常につながりが強いからです。(文=山岸渉、写真=高山基成)
◇ハイケム東京研究所 研究員 許静(きょせい)さん
(2024/2/12 05:00)