(2024/3/25 00:00)
国家政策で持続可能な成長を推進
2015年以降、マレーシアにとって日本は世界で4番目の重要な貿易国に位置づけられている。23年の両国間における貿易額は1566億4000万リンギット(約4兆9000億円)と前年に比べ13・8%減少したが、根底にある回復力と成長可能性は依然として堅調だ。
24年は日本との貿易関係が回復する兆候があり、マレーシアのさらなる経済成長が見込まれている。輸出は原油、光学・科学機器、加工食品、繊維、アパレル、フットウエアの分野で増加が予想される。経済成長率は22年の8・7%をピークに23年は約4%と穏やかに減少しているものの、総合的な国家政策である10カ年計画「マダニ経済政策(国民力の強化)」の戦略的な取り組みによって経済回復が期待されている。将来を見据えた同政策は、経済統合の促進、海外からの投資誘致、公平な富の分配の確保によって同国の持続可能な成長を推進していく。
成長への道を切り開くMIHAS2024
マレーシア投資貿易産業省(MITI)主催、マレーシア貿易開発公社(MATRADE)が運営するハラール展示会「マレーシア・インターナショナル・ハラール・ショーケース(MIHAS)」が今年で20回目を迎える。マレーシアとのビジネス拡大やコラボレーションを目的とし、これまでにクアラルンプールのインターナショナルトレードエクシビジョンセンター(MITEC)やバーチャルで開催されてきた。2004年の初開催以来、国内外のビジネス機会創出やグローバルなハラール経済に大きく貢献している。
今回はハラール食品に加えて医薬品、医療機器、金融、モデストファッション、パーソナルケア、化粧品、グリーンテクノロジー、ムスリム・フレンドリー・ツーリズムなど多様な分野の商品が展示される。またマレーシアを代表するサプライヤー企業との個別商談プログラム「国際調達プログラム(INSP)」をリアルとバーチャルで開催する。昨年は国内外から約3万8000人が訪れ、会期中の商談成立額は31億1000万リンギット(約980億7000万円)だった。今年はイノベーションとサステナビリティー(持続可能性)をハラール経済成長の重要な推進力として掲げている。
MIHASには世界各国が海外パビリオンに出展しており、ハラール産業が潜在的に市場規模が大きいことを表している。ハラール産業によるイノベーション、サステナビリティー、経済的な成長はマレーシアと日本にとってさらなる発展や繁栄につながることが期待されている。
MIHAS2024
<問い合わせ>
マレーシア貿易開発公社(MATRADE)東京事務所
Email:tokyo@matrade.gov.my
TEL:(03) 3544-0712 / 3544-0713
MATRADEについて
マレーシア貿易開発公社(MATRADE)は、マレーシア政府の貿易促進機関として1993年3月に設立されました。経済外交を通じてメード・イン・マレーシアの製品およびサービスがグローバルに海外市場へ参入し、市場を拡大することを支援しております。
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(2024/3/25 00:00)