(2024/3/25 05:00)
日刊工業新聞社は「第24回理工系学生科学技術論文コンクール」の贈賞式をアルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)で開き、最優秀賞・文部科学大臣賞を滋賀医科大学3年生の松山峻大さんに贈った。「科学で病気に立ち向かう」をテーマに、仮想現実(VR)技術を用いた認知症予防を提案した。今回は60編の応募があり、優秀賞や特別賞など6編が表彰された。
松山さんは、祖父が言葉を思い出せない失語に悩む姿をきっかけに予防法を模索した。大学で手術支援VRの導入研究が進んでおり、ここから着想を得てVRでの言葉の想起支援に取り組んだ。
審査委員長を務めた東京理科大学の大江修造元教授は「松山さんの提案は高齢者の心に寄り添う。認知症の社会課題を解決に導く有望な方法の一つ」と評価する。贈賞式で松山さんは「自分の提案だけが解決策ではない。世にある解決策と組み合わせて、より強い解決策につなげていきたい」と抱負を述べた。
文科省科学技術・学術政策局の生田知子人材政策課長、井水治博日刊工業新聞社社長が受賞者らに賞状や盾などを贈呈した。
(2024/3/25 05:00)
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