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(2024/4/1 05:00)
説得力ある説明心がけ
(総合1から続く)海外留学した高校時代に生物や化学への関心が高まり、米国のワシントン大学で生化学を専攻しました。東京大学大学院ではB型肝炎ウイルスの研究室に所属し、基礎研究の実用化などもテーマとしていたこともあって、医薬品の社会応用へと興味が移りました。
就職は海外勤務の希望もあり、総合商社の中でヘルスケア領域に力を入れる三井物産を志望しました。2017年に入社後は財務部門でウェルネス事業本部の出資先支援に携わったのち、社内研修の一環として米国のエネルギー子会社で事業リスク管理などを担当し、見識を広げました。
22年からはメディカル事業部に所属し、出資する製薬会社のロシアのアールファームや業務提携先のアイスランドのアルボテックの事業管理を担当しています。それぞれ販売力や後発医薬品の開発など異なる強みを持つ会社で、アセット間の連携をとりながら事業を展開しています。
日本などの医薬品の国際展開時には、学生時代の知見を生かして作用や遺伝子といった背景を理解した上で、顧客に対し説得力のある説明を心がけています。また当社では製薬企業からの転職者や薬剤師の資格を持つ社員、投資先への出向者や現地法人社員などさまざまなメンバーがうまく連携して事業を進められていると日々感じています。
今後は出資先の製薬企業の中でも働きたいと考えています。三井物産のネットワークを生かして医薬品事業を拡大し、業界の中で当社のプレゼンスを高めていきたいです。
休日は映画や音楽の鑑賞で気分転換をします。三井物産の社有林がロケ地として使用された映画「ゴールデンカムイ」を見て広大な自然にとても感動しました。(文=編集委員・田中明夫、写真=高山基成)
◇三井物産 ウェルネス事業本部 メディカル事業部 マーケットアクセス第一事業室プロジェクトマネージャー 森本彩有里(もりもと・さゆり)さん
(2024/4/1 05:00)