インタビュー/ホンダ電動事業開発本部・藤岡泉氏 エンジニア採用、協調促し人と組織活性化

(2024/4/16 12:00)

ホンダの藤岡泉氏は電動事業開発本部のインフォテイメントソフトウェアプラットフォーム開発課で新卒・キャリア採用などを担っている。「ホンダの文化とソフトウエアエンジニア文化の融合を加速する」と意気込む藤岡氏に、仕事への思いを聞いた。

  • インフォテイメントソフトウェアプラットフォーム開発課で採用を担う藤岡氏

―これまでのキャリアを教えてください。

「入社以来、車体電装部品の設計を30年近く手がけてきた。スイッチなどはお客さまが最初に手にする部品。使いやすいなど反応がすぐにあってやりがいがある。部品が取り付けやすいか、車としての価値と部品のバランスが最適かなども設計に求められている」

「学生時代、『シティ』という当社の小型車が人気だった。シティが欲しい、シティを開発したい。その思いが入社のきっかけだ」

―現在は新価値領域を担う部門にいます。

「2018年にイノベーションの推進拠点として東京・六本木に『Honda R&D イノベーションラボ Tokyo』を開設した。最初のメンバーの一人として栃木にある研究所から移り、現在は採用業務を担っている。家電業界や半導体業界、それ以外の業界からもソフトのエンジニアがうまく採用できている。当社はエンジニアがやりたいことができる、という雰囲気があり、拠点が六本木にあることも強みだ。人材を集めるとともに、当社の考え方や文化を伝えていきたい」

―自動車業界の変化をどう見ていますか。

「これからはソフトの時代だ。スキルの高いエンジニアを採用するだけでなく、入社後もやる気を起こして、組織として協調を促していく。ソフト開発は一人ではできない。日頃から声がけをするなどコミュニケーションを大事にしている。モチベーションを高め、人と組織の活性化や人材育成につなげたい」

―次世代を担う人材へのメッセージは。

「納得しないとやらない、という人が増えているように思う。まずは一緒にやってみる。やってみると勉強になり、楽しくなる。また外部との連携が不可欠。そういうところからイノベーションが生まれる」

(2024/4/16 12:00)

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