(2024/4/16 17:00)
日本産業機械工業会(産機工)が16日発表した2月の産業機械受注高は、前年同月比1・9%増の4075億4900万円となり、3カ月連続で前年同月を上回った。内需はポンプなど官公需向けが振るわず、同1・2%減の2840億9400万円と6カ月ぶりに減少。外需は北米やアジアの好調が継続し、同9・6%増の1234億5500万円と3カ月連続で増えた。
産機工は内需について「前年同月の公共工事の季節要因、反動があるのではないか」(事務局)と分析。外需は「アジア、北米では電力向けのボイラ・原動機、鉄の需要増を背景とした製鉄機械が好調だった」(同)と捉える。
内需は製造業向けが同4・0%増の871億7200万円で、4カ月連続の増加。半導体関係など情報通信向けの圧縮機、運搬機械が好調だった。17業種中、増加となったのは9業種だった。非製造業向けは同11・0%増の638億9600万円。電力向けボイラ・原動機、ガス業向けに化学機械が好調だった。
外需と関連性の高い主要約70社の輸出契約高は、同12・2%増の1131億7200万円だった。8地域中、増加となったのは3地域。アジアは同54・3%増の832億3200万円で3カ月連続の増加。アジアに含まれる中国が運搬機械や半導体製造向け機械、金属加工機を中心に3カ月連続で増加した。アジアの中国以外も好調だった。
北米は10機種中9機種が前年同月を上回り、特に金属加工機械が同約13・5倍と大幅に伸び、合計では同2・1倍の116億1500万円となった。中東は発電関係のボイラ・原動機が堅調に推移し、同27・4%増の105億4500万円。北米、中東の両地域とも3カ月連続の増加。欧州は設備投資が反転せず同22・2%減の48億2400万円で、5カ月連続で減少した。
内外需の機種別は、内需は増加が5、減少が7。外需は増加が7、減少が5。
(2024/4/16 17:00)
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