- トップ
- ひと カイシャ 交差点
- 記事詳細
(2024/6/17 05:00)
設計数と質で提案力磨く
(総合1から続く)もともとモノづくりに興味があり、武蔵野大学環境学部で建築学を専攻しました。意匠設計が中心で、今の業務にもつながっている部分が多いです。
もっとも大学時代に学んだことを必ずしも仕事で生かせるとは限りません。同じ設計でも、大学では理想をそのまま反映させられますが、仕事となると顧客の要望や会社の利益を考慮する必要があります。実際にやれること、やりたくてもできないことのギャップに直面します。
一つひとつの物件の設計に十分な時間や手間をかけられず、悩ましく感じる時期もありました。こうした苦い思いを含め、数をこなす、あるいは質を高めるためのさまざまな経験によって、どんな提案をすれば顧客が理解し、納得してくれるのかが少しずつ分かってきたと感じています。話し方や資料の作り方、見せ方など表現手法の勉強にもなりました。
少し前までは在宅勤務が多かったのですが、出社する日が増えてきました。同僚や上司と話しやすい雰囲気があり、逐一相談や報告するよう意識しています。また社内では設計職の女性が増えており、最近、産休と育休を経て復職された方から、周囲のサポートを得られて助かったというお話を聞けました。周りの方々の理解を得ることや人間関係の大切さをあらためて感じ、参考になりました。
仕事に関しては、設計だけでなく支店に導入する施策の考案など企画系の業務が増えてきました。新しい仕事に挑戦したい気持ちはありますが、しばらくは企画系の業務に力を注ぐつもりです。
休日は自宅でのんびり映画を見たり、家族でキャンプに出かけることが多いです。仕事のことをできるだけ考えず、リフレッシュに専念しています。(文=編集委員・古谷一樹、写真=冨家邦裕)
◇大東建託 商品開発部企画デザイン課 今村由吏(いまむら・ゆり)さん
(2024/6/17 05:00)