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(2024/7/8 05:00)
日々の勉強で戸惑いなくす
(総合1から続く)理系教科が好きだったため、名古屋大学理学部に進学しました。数理学科に入ったのは、一番物事の土台に近く、本質を学べる点がしっくりきたからです。主に勉強したのは代数曲線です。機械の軸を動かす制御の部分に代数曲線の知識を生かせることや、数学系の出身者も活躍していると知り、オークマへの入社を決めました。
入社後に1年の研修期間を経て、2年目にソフトウェア技術部に配属になりましたが、工学の知識があることが前提で仕事が進んでいくのに戸惑いました。日々の業務の中でプログラミングの勉強をしたり、分からないことを調べたりしたほか、プライベートで情報処理に関する資格取得に取り組むことで、一通りの基礎を学び、乗り越えていきました。現在は既存のプログラムへの新機能の追加や、不具合の原因を探る業務に携わっています。
2023年は半年間、人工知能(AI)に関する社内の勉強会に参加しました。週1回程度、プログラム言語「パイソン」を使って機械学習に関するプログラムを作るという実践的な内容です。6人の少人数制で、年上の男性社員ばかりの中で、無事修了できました。この経験でパイソンが習得でき、プログラミングの幅が広がったと感じています。
今はソフトウエアの部門にいるので、その専門性を深めていきたいと思っていますが、機械の全体像が分かるサービス部門で仕事をすることにも興味があります。機械のことを深く知ってるからこそできるソフトウエア設計があると考えています。いずれは海外勤務にも挑戦したいです。
趣味はフルートで、小学校の吹奏楽部がきっかけで始めました。現在も故郷の愛知県知多市の吹奏楽団に所属し、週末に演奏しています。(文=編集委員・江刈内雅史、写真=田山浩一)
◇オークマ FAシステム本部ソフトウェア技術部 川瀬夏歩(かわせ・なつほ)さん
(2024/7/8 05:00)