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(2024/7/15 05:00)
医薬の知識で会社に貢献
(総合1から続く)中高時代から生物や化学の勉強が好きでした。大学でも引き続き生物や化学について学びたいと思い、慶応義塾大学薬学部に進みました。大学では国家試験に向けた講義をはじめ、病院や薬局での実務研修に励みました。海外の医療制度にも興味がわき、1カ月間、米国の病院で実務実習を経験したことは一番の思い出です。
就職活動中は製薬業界も検討しましたが、医薬系の学生を募集していた東京海上日動あんしん生命保険に目が止まり、縁あって入社が決まりました。同期で薬学部出身は私一人だけだったため、身が引き締まる思いです。
最初は、病歴や健康診断の情報を基に保険に入れるかどうかを判断する部署に所属しました。こうした業務に加え、健康診断書の写真をアップロードしてペーパーレスで申し込むシステムの開発にも携わりました。ITは分からないことだらけで大変でしたが、「いいシステムをつくってくれてありがとう」と他部門の方から感謝された時は、仕事のやりがいを実感しました。
4月に異動し、今は保険の引き受け基準の作成や保険金支払いデータから予定の支払額と実際の支払額の乖離(かいり)を検証する業務に従事しています。特定の病気の死亡率や生存率などから商品の採算性を考慮し、保険の引き受け基準を決めていきます。確率や統計の知識が必要になり、慣れないことが多く、四苦八苦しています。将来は強みである医薬的知識のバックグラウンドを生かし、会社に貢献できる人材になりたいです。
土日はピラティスで汗を流した後、パン屋巡りを楽しんでいます。(文=大城麻木乃、写真=森住貴弘)
◇東京海上日動あんしん生命保険 企画部医務・再保グループユニットリーダー 鈴木千春(すずき・ちはる)さん
(2024/7/15 05:00)