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(2024/10/7 05:00)
コスト考えニーズくみ取る
(総合1から続く)小さい頃から工作が好きで、物理や数学が得意だったこともあり、早くから建築に興味がありました。高校生の時、祖父母の家の建て替えを担当する女性の建築士を見たことが、仕事として意識する決め手になりました。卒業後は宮城大学事業構想学部と東北大学大学院工学研究科で建築を専攻しました。
ゼネコンを志望したのは技術力の高さに加えて、設計から施工まで関われることに魅力を感じたためです。現在、担当しているのが医薬品や化粧品の生産施設。顧客の要望や製造工程などをヒアリングした上で、プランを検討し、自社の設計部とのパイプ役も担います。
普段から意識しているのは、いかに顧客のニーズをくみ取るか。また、もっと先に踏み込んだ提案も心がけています。最新設備の導入の提案と併せて、コストに気を配るなどさまざまな面で折り合いをつけながらプランニングする必要があります。
エンジニアリングが関わるのは、生産施設の建設の上流の段階のみです。それでも自分が悩んでプランニングしたものが形になったのを見ると、顧客に受け入れられたことを実感でき、うれしさも大きいです。
社内は先輩の方々のおかげで話しやすく仕事しやすい職場となっています。こうした雰囲気を継続しつつ、後輩たちを引っ張っていけるよう、医薬や化粧品だけでなく、さまざまな分野の生産施設に携わり知識や経験をさらに広げていきたいです。
休日の楽しみはジム通い。暗闇の中、照明と大音量の音楽の演出に合わせて身体を動かす「暗闇フィットネス」でストレスを発散しています。(文=編集委員・古谷一樹、写真=高山基成)
◇大林組エンジニアリング本部 生産施設計画部 主任 横田広果(よこた・ひろか)さん
(2024/10/7 05:00)