企業リリース Powered by PR TIMES
PR TIMESが提供するプレスリリースをそのまま掲載しています。内容に関する質問 は直接発表元にお問い合わせください。また、リリースの掲載については、PR TIMESまでお問い合わせください。
(2020/4/17)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:IARシステムズ株式会社
完全統合された開発ツールチェーンIAR Embedded Workbenchの拡張機能であるセキュリティ開発ツール「C-Trust」がNXPのLPC55S6x MCUをサポート開始
組込み向けセキュリティ開発ツールC-Trust(R)がArm(R) Cortex(R)-M33を搭載したNXP(R) SemiconductorsのLPC55S6x MCUをサポートしたことを発表しました。これによって、企業が開発するアプリケーションにセキュリティが容易に実装できるようになります。1兆個のコネクテッド・デバイスが存在する時代に向かっている今、セキュリティは組込みデザインにとって必須の要素になります。また、デザインしたソフトウェアを生産フェーズにセキュアな状態で容易に転送するためのSecure Desktop ProvisionerをC-Trustと一緒に使用することによって、サプライチェーンを横断的にセキュアにすることを容易に実現できる画期的なソフトウェアの実装を提供します。
2020年3月20日 - 組込み開発向けのソフトウェアツールおよびサービスにおいて将来性の高いサプライヤであるIARシステムズ株式会社(本社:スウェーデン・ウプサラ市、日本法人:東京都千代田区、代表取締役 上村清史)は、組込み向けセキュリティ開発ツールC-Trust(R)がArm(R) Cortex(R)-M33を搭載したNXP(R) SemiconductorsのLPC55S6x MCUをサポートしたことを発表しました。これによって、企業が開発するアプリケーションにセキュリティが容易に実装できるようになります。
NXPのLPC55S6x MCUはデュアルコアArm Cortex-M33構成で、より高いレベルのパフォーマンスと先進のセキュリティ機能を実現するArmv8-Mアーキテクチャを採用しています。デュアルコアのうちのひとつには、Arm TrustZone(R)テクノロジおよびメモリ保護ユニットが搭載されています。
このMCUには、クローンおよび偽造を防止する、対称鍵および非対称鍵とPUF(Physically Unclonable Function)のための暗号アクセラレータが搭載されています。このデバイスは、真の暗号発生器(TRNG: True Random Number Generator)、固有のデバイスID、セキュアGPIO、セキュア認証デバッグ機能、Root-of-Trust鍵およびローブバック防止保護の付いたセキュアブート、オンチップ・フラッシュおよびTCG (Trusted Computing Group)で規定されたDevice Identification Composition Engine (DICE)に対応したリアルタイムPRINCE暗号化/復号化を備えています。
C-Trustは、完全統合された開発ツールチェーンIAR Embedded Workbench(R) for Arm(R)の拡張機能で、開発者がセキュリティ・コンテキスト・プロファイルを使って、既存もしくは新規のアプリケーションを容易に守り、非常に複雑なセキュリティ設定を容易にマスタリングすることができるようにします。
これらのセキュリティ・コンテキスト・プロファイルは、デバイスセキュリティにおける世界的エキスパート企業であるSecure Thingz社(現在はIARシステムズの100%子会社)によって開発されました。そして、それらには全ての必要なセキュリティ要件および暗号化設定である、暗号鍵および証明書、セキュアブートマネージャ設定、プラットフォームセキュリティ機能へのアクセス、アプリケーションのアップデートプロセスおよびポリシー、デバイスメモリレイアウトが含まれています。
C-TrustはIPの盗難、マルウェアの注入、偽造および過剰生産といった脅威から堅牢に防御してくれるアプリケーションを提供します。このテクノロジはソフトウェアIPを守るためのセキュアブートマネージャおよび暗号鍵を保護してくれるArm TrustZoneによるハードウェアセキュリティ機能を有しているため、優位性があります。
企業が、その要件に合致した正しいレベルのセキュリティを構築するための更なるサポートとして、IARシステムズとSecure Thingz社は、組込みアプリケーションにおけるセキュリティの実装およびカスタマイズのためのツールとサービスが一体になった「Security from Inception Suite」パッケージ製品を提供します。デザインしたソフトウェアを生産フェーズにセキュアな状態で容易に転送するためにSecurity from Inception SuiteにはSecure Desktop Provisionerが含まれています。C-Trustと一緒に使用することによって、Secure Desktop Provisionerはサプライチェーンを横断的にセキュアにすることを容易に実現できる画期的なソフトウェアの実装を提供します。NXPのLPC55S6x MCUのようにArm TrustZoneテクノロジによるセキュアなデバイス同様に、多くの主要なデバイスをサポートしていきます。
Secure Thingz/IARシステムズ、セキュリティ・プロダクト・マネージャのClive Wattsは次のように述べています。「我々のセキュリティ製品がNXPのLPC55S6x Arm Cortex-M33 MCUをサポートすることによって、IARシステムズとNXP共通の顧客は更に可能性を広げることができます。最適なツールを利用することにより、顧客はそのセキュリティ設計を、選ばれた最適なセキュリティ機能を持つMCUに、信頼できる方法で実装することができるようになります。そして、我々のデバイス対応を拡充させることによって、両社は業界における強固な協力関係を継続的に発展させ、新しいセキュアなアプリケーションおよび既存のアプリケーションにセキュリティを実装したい双方の企業の要望に応えることができるでしょう。」
NXP Semiconductors、MCUエコシステム・ダイレクタのBrendon Sladeは次のように述べています。「NXPのArm Cortex-M33搭載LPC55S6x MCUへの対応と、IARシステムズのセキュリティソリューションの組み合わせは、開発者がセキュアアプリケーションを市場に早期投入することを助けます。我々は、セキュアな産業およびIoTソリューション向けにセキュリティ機能を容易に利用できるようにするために、IARシステムズおよびSecure Thingz社と協力することを嬉しく思います。」
Arm、Automotive and IoTビジネスライン、シニア・ダイレクタのThomas Ensergueixは次のように述べています。「1兆個のコネクテッド・デバイスが存在する時代に向かっている今、セキュリティは組込みデザインにとって必須の要素になります。我々はパートナー各社と緊密に連携してセキュリティを設計の初期段階から搭載されるものにしようとしています。Cortex-M33を搭載したNXPのlPC55s6xファミリはIARシステムズのセキュリティ開発ツールと組み合わせることで、企業が次世代の性能を持ったセキュアなIoTアプリケーションを開発することを可能にするでしょう。」
IARシステムズのセキュリティソリューションおよびセキュリティ開発ツールのC-Trustについての詳細はウェブサイトをご覧下さい。https://www.iar.com/jp/security-from-inception/c-trust/
### Ends
Editor's Note: IAR Systems, IAR Embedded Workbench, Embedded Trust, C-Trust, IAR Connect, C-SPY, C-RUN, C-STAT, IAR Visual State, IAR KickStart Kit, I-jet, I-jet Trace, I-scope, IAR Academy, IAR, and the logotype of IAR Systems are trademarks or registered trademarks owned by IAR Systems AB. All other product names are trademarks of their respective owners.
IARシステムズについて
IAR システムズは、組込み開発者および世界中の企業が今日必要な製品を開発し明日のイノベーションを創出するための、実証されたソフトウェアツールとサービスを提供します。1983年の創業以来、IARシステムズのソリューションは100万例を超える組込みアプリケーション開発において、その品質、信頼性および効率性が実証されてきました。スウェーデンのウプサラに本社を置き、営業とサポートオフィスを世界中に展開しています。IAR Systems Group ABはNASDAQ OMXストックホルムMid Cap.に上場しています。詳細情報につきましては https://www.iar.com/jp をご覧ください。
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ
※ ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。