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James Dyson Award 2021 募集開始15年変わらない応募課題「問題を解決するアイデア」を掲げ、今年は対象28か国へ

(2021/3/17)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:ダイソン株式会社

James Dyson Award 2021 募集開始15年変わらない応募課題「問題を解決するアイデア」を掲げ、今年は対象28か国へ



ジェームズ ダイソン財団(https://www.jamesdysonfoundation.jp/)は、同財団が主催する国際エンジニアリングアワード、James Dyson Award 2021 (以下JDA)の募集を開始いたします。本アワードの課題は、「問題を解決するアイデア」で、エンジニアリング、デザインを学ぶ学生や卒業生にとって、世界を舞台に自らのアイデアを発表できる機会です。JDAは、2005年初開催の時から一貫して「問題を解決するアイデア」をテーマに掲げ、革新的で起業家精神にあふれた、エンジニアリングやデザインを専攻する若者に挑戦を促してきました。過去の受賞者たちは、再生可能エネルギーの生成や持続可能なバイオプラスチック、医療や乳がん検診に関する解決アイデアに取り組んできました。ジェームズ ダイソン自身が選ぶ国際最優秀賞とサステナビリティ賞には、各々賞金30,000ポンド(約411万円)1が贈られ、受賞者たちのアイデアをさらに発展させ、現実での実装化につながるうえでの大きな出発点につながります。募集開始ビデオはこちら(https://www.youtube.com/watch?v=ImVY720Z0mI)からご覧いただけます。

ダイソン創業者兼チーフエンジニアのジェームズ ダイソンは次のように述べています。「若いエンジニア、科学者、デザイナーは、世界によりよい変化をもたらしたいという意思をもち、取り組んでいます。James Dyson Awardは、彼らのアイデアを実現可能なものとするサポートとして、優秀作品への賞金贈呈だけではなく、応募過程での検証機会やアイデア発表の場というプラットフォームを学生たちに提供します。JDAの国際最優秀賞受賞者の65%が、受賞後自身のアイデアを飛躍させ実装化することで成功を収めています。既成の概念に挑んで疑問を投げかける、革新的なアイデアを今年も拝見するのを楽しみにしています。」

昨年は、サステナビリティ賞が新設され、参加27か国から史上最多の1,794作品が寄せられました。サステナビリティ賞最初の受賞作品に輝いたAuREUSは、フィリピンのCarvey Ehren Maigue(カーベイ エーレン メグ)氏が製作した廃棄された農作物を原料とする新素材です。本賞で重要視されている視点は、環境問題に取り組み、少ないエネルギーで多くを成すというダイソンのリーンエンジニアリングの哲学に通じるアイデアです。
<AuREUS URL>
https://www.jamesdysonaward.org/ja-JP/2020/project/aureus-aurora-renewable-energy-uv-sequestration/

2020年の国際最優秀賞を受賞したThe Blue Boxは、尿サンプルを用いて家庭で乳がん検査が行える医療用デバイスで、AIアルゴリズムにより早期乳がんの兆候を検知します。マンモグラフィー検査を受診しない女性が増加傾向したことを受け、個人によっては感じる不快感を伴うこともなくかつ手ごろに検査実施が可能となるよう設計されています。The Blue Boxを発明した23歳のJudit Giro Benet(ジュディット ジャイロ ベネット)氏は、受賞に関して次のように述べています。「賞金を活用することで、特許の申請や研究開発をスピードアップが可能となったことが、本当のターニングポイントでした。」彼女は、現在カリフォルニア大学アーバイン校で試作品とソフトウェア開発の最終段階に取り組んでいます。
<The Blue Box URL>
https://www.jamesdysonaward.org/ja-JP/2020/project/the-blue-box-1/


受賞は国際的なメディア露出の機会となり、その先の投資や開発を促進させるきっかけの1つとなります。2020年日本で国内最優秀賞を受賞し、国際ファイナリストTOP20に入賞した、Syrinxの開発チームの一人、竹内 雅樹氏は受賞後から今後の展望について、次のように語ります。「James Dyson Awardで国内最優秀賞と国際TOP20を受賞したことで、本当に多くの反響をいただくことができました。その中でも世界中の声を失った方々や医療関係者の皆様から多くのご連絡をいただけたことは、現在開発を進めている中でとてもプラスに働いています。ユーザーに届けたいプロダクトがある人はぜひ応募してみてください!未来
が開けると思います。」
<Syrinx URL>
https://www.jamesdysonaward.org/ja-JP/2020/project/syrinx-1/

2011年、英国の国内最優秀賞を受賞した、患者の安全を守る感染予防スクリーンKwickScreenは会社設立までに成長を遂げ、現在は70名を超える従業員を雇用し、英国の全NHSトラストと世界の240の病院にスクリーンを供給しています。2017年に米国の国内準優秀賞を受賞した、安全な手洗いを促すカラフルなペン型ソープSoaPenは商品化後、Forbes 30 Under 30に選出されました。また2011年にシンガポールの国内準優秀賞を受賞したRabbit Rayは、医療処置について子供たちに説明する際に病院スタッフ用いるコミュニケーションツールで、現在23か国44の病院で使用されています。発明者のEsther Wang氏はその後、健康教育企業Joytingleを設立し、他アワードの受賞に輝いています。
<KwickScreen URL>https://kwickscreen.com/
<SoaPen URL>https://soapen.com/
<Rabbit Ray URL>http://rabbit-ray.joytingle.com/

ダイソンのエンジニアたちは、未来を担う若手エンジニア、科学者たちのどのようなアイデアを求めているのかについて、ダイソンの新製品イノベーション担当VPであり長年にわたってジェームズ ダイソン アワードの審査員を務めるPeter Gammack(ピーター ガマック)が語っています。こちらのDyson Newsroom(英語のみ)よりご覧ください。また、ジェームズ ダイソン アワードのInstagram (英語のみ)やDyson Newsroom (日本語)でも最新情報を適宜ご案内いたします。
<Dyson Newsroom(英語のみ) URL>
https://www.dyson.co.uk/newsroom/overview/features/july-2020/pete-gammack-on-james-dyson-award
<Instagram (英語のみ) URL>
https://www.instagram.com/jamesdysonaward/?hl=en
<Dyson Newsroom (日本語) URL>
https://www.dyson.co.jp/community/news.aspx

HP: https://www.jamesdysonaward.org/ja-JP/


James Dyson Award 2021開催概要

募集課題      :問題解決のアイデア
応募締切(日本時間):2021年6月30日(水)2 午後5時  対象国: 28の国と地域
応募対象      :18歳以上のデザイン、エンジニアリング(工学)、プロダクトデザイン、工業デザインを
           専攻する学生(専門学校、高等専門学校、短期大学、大学、大学院)や卒業・修了して4年
           以内の方
応募方法      :JDA ホームページ にてユーザー登録後、必要提出物を所定フォーマットに入力して応募
賞金        



1 参考金額: 1ポンド=137円 受賞発表時の為替相場に応じて換算予定
2 グローバル時間締切(PST): 6月30日(水) 夜中


JDA2021国内審査員からのメッセージ



< 緒方 壽人氏, デザインエンジニア/Takram ディレクター>
JDAのテーマは一貫して「問題解決」です。昨年より「サステナビリティ賞」が新設され、環境問題に限らず、昨今の社会課題は、社会全体や長期的な未来に目を向ける俯瞰的な「鳥の目」を持たなければ解決出来ないような課題も多くなっています。しかしそこには同時に自分自身や身近な誰かが今直面している問題に目を向ける当事者としての「虫の目」もまた大切です。是非多様な問題発見の切り口と、それを解決するエンジニアリングのアイデアがたくさん応募されることを期待しています。


< 川上 典李子氏,  デザインジャーナリスト>


JDAは社会、未来に向けた若いエンジニア、デザイナーの具体的な提案を募り、その熱意を称え、支援する国際アワードです。日本からの作品も高い評価を得ており、起業して活躍する人々も多数輩出してきました。本アワードでは、社会の課題をとらえる視点とともに、解決策が必要とされる状況や人々に対する検証の過程も重要です。継続的なとり組みをこの機会に広く世界に示していただくことはもちろん、日頃の研究や活動のうえで改めて周囲や社会の今後に目を向けてなされる創造性豊かな提案にも期待しています。今回も多くの皆さんのチャレンジをお待ちしています。


< 八木 啓太氏,  デザインエンジニア/Bsize(ビーサイズ株式会社)代表取締役>


JDAは、デザイン、エンジニアリング、そしてサステナビリティ領域も含め、広く「問題解決のアイデア」を対象としており、特定の専門領域にとどまらない創造性を提案できる場です。アイデアを具現化し、ひいては社会実装していくプロセスは険しいものですが、そのためには、継続的に仮説検証し、磨き続けていくプロセスが必要不可欠です。応募される方やチームにとって、JDAは、アイデアを世界に問う機会として、もしくは、プロジェクトのマイルストーンの検証として、またとない機会です。皆様の創造性が、より具体的で、力強いものに磨かれていくために、JDAは皆様のチャレンジをお待ちしております。

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