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(2023/9/20)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社
ローデ・シュワルツのレーダー・テスト・システムでは、運転シナリオを完全なOTA(over-the-air)でシミュレートして、レーダー・ベースの先進運転支援システム(ADAS)や自動運転車(AD)に使うレーダー・センサをテストできます。今回、そのR&S AREG800A車載用レーダーエコー発生器とR&S QAT100アンテナアレイに新たなオプションを導入しました。これにより同システムは、極めて短距離にあることを想定した仮想物体を生成できるようになり、市場でもっとも検出可能距離が短い自動ブレーキ機能であっても現実に即したテストが行えます。
ローデ・シュワルツのレーダー用テストシステム(RTS)は、レーダーのための物体シミュレーションに最適です。単一のセンサのテストから360°の環境にも対応でき、76~81 GHzの車載用レーダー・センサをカバーします。また拡張性と適応性の豊かさから、全ライフサイクル応じたテストに合わせて、広範なADAS用交通シナリオを電気的に生成可能です。
同ソリューションは、R&S AREG800A車載用レーダーエコー発生器をバックエンドとし、R&S QAT100アンテナアレイをフロントエンドとして構成されており、ベンチトップでもHiL(hardware-in-the-loop)やViL (vehicle-in-the-loop)でも利用できます。そのほかR&S AREG800A車載用レーダーエコー発生器をバックエンド、R&S AREG8-24/81S/Dアンテナをフロンドエンドという構成にして製造テストにも対応可能です。今回、このR&S AREG800Aに新オプションをご用意して、市場でもっとも柔軟性が高く拡張性のあるソリューションとしました。車載用レーダーの観点からすると、瞬時帯域幅が高いほど距離分解能が向上します。そこで、ミリ波対応リモート・フロントエンドR&S AREG8-81S/Dを用いれば、瞬時帯域幅が4 GHzから5 GHzへと拡大し、ユーザーは高い帯域幅を使って車載用レーダーを測定できる将来性豊かなソリューションとすることができます。またR&S RTSを使用すれば、水平方向に移動する物体も高精度にシミュレート可能です。加えて、近距離対象物のための新たな機能により、非試験レーダーのエアギャップ値にまで距離を最小限に近づけた複数の仮想物体を生成できるようになりました。
一方、R&S QAT100についてもローデ・シュワルツは新オプションR&S QAT-B1 ENHANCED FLATNESSを発売します。このR&S QAT-B1には、QATフロントエンドの各アンテナの詳細な特性設定機能が含まれています。R&S AREG800Aとともに同オプションを使えば、すべてのアンテナのゲイン・フラットネス精度が向上します。
R&S RTSがあれば、現状では実際のテスト・ドライブで行っている試験を研究室で行えるようになり、早い段階で問題を発見でき、大幅なコスト削減も実現します。
お問い合わせ:
欧州(本社):Patrizia Muehlbauer(電話:+49 89 4129 0、email:press@rohde-schwarz.com)
北米:Dominique Loberg(電話:+1 503 523-7951、email:Dominique.Loberg@rsa.rohde-schwarz.com)アジア太平洋地域:Sze Ming Ng(電話:+603 5569 0011、email:press.apac@rohde-schwarz.com)
自動車向けテスト・ソリューション―テストするから、信頼できる
ローデ・シュワルツは試験・計測に関するソフトウェアや計測器、システムの世界的なトップメーカーとして、その高い専門技術を応用しながら、自動車の先行開発から生産まで全ライフサイクル向けて革新的なソリューションを開発しています。世界中のOEM企業やティア1サプライヤ、半導体メーカー、技術サービス企業など皆様が、車載用レーダーや接続性、インフォテインメント、高性能コンピューティング、さらにはEMC適合性に対する当社の実績豊かな試験ソリューションに信頼を寄せています。とりわけ、レーダーの開発・統合・生産における革新的ソリューションを通じて、ローデ・シュワルツは次世代のADAS/AD(先進運転支援/自動運転)システムを創り上げようと取り組んでいるお客様の確かなパートナーとしてお応えしています。そのほかにも、長年にわたり積み重ねてきた高度なワイヤレス技術は、5GやC-V2XからUWB、Wi-Fi、GNSSまで、あらゆる規格によるロバストな接続性の実現を支えています。最先端のバス速度に対応するほか、高性能ドメイン・コントローラなどのECUを備えた車載ネットワークを開発・デバッグでき、さらには複雑なEMC問題の解決にも貢献しています。ローデ・シュワルツは、CISPRやISOの主要なあらゆる規格、メーカー指定のEMC規格に沿って車両やその部品のEMIおよびEMS測定を実行できる試験・測定機器はもとより、カスタムなターンキー試験システムも提供しています。こうしたシステムや機器をもとに、お客様独自のシステムと計測器による車載アンテナ・テストや無線共存テストを完全にサポートしているのです。さらにECU生産時の部品や基板レベルのテストに対応できる極めて優れたソリューションもご用意しています。そのため、世界中のパートナー企業やお客様がこれらの試験ソリューションを活用して、自動車部品とシステムの正確な機能や円滑で不備のない相互作用、外部との完全な通信が実現するように保証しています。
R&S(R)は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG.の登録商標です。
すべてのプレスリリースは、画像のダウンロードを含め、http://www.press.rohde-schwarz.comからインターネットでご提供しています。
ローデ・シュワルツについて
ローデ・シュワルツは、より安全に“つながる”社会の実現に向けた基盤を整えようと取り組む先駆的企業のなかでも、特に技術指向のグループとして、試験・計測などを始めとする技術システムやネットワークおよびサイバーセキュリティにおけるトップレベルのソリューションを提供しています。設立から85年以上にわたり、世界中の産業界や行政機関のお客様の信頼できるパートナーとして歩んできました。そのローデ・シュワルツでは、2021年6月30日現在、全世界で約13,000名の従業員が活躍しています。2020/2021会計年度(昨年7月から本年6月まで)には独立した企業グループとして23.4億ユーロの売上を達成しました。本社はドイツ・ミュンヘンに構えています。
R&S(R)はRohde & Schwarz GmbH & Co. KGの登録商標です。
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