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(2019/1/22)
カテゴリ:イベント
リリース発行企業:一般社団法人白川郷観光協会
完全予約制を導入して初めてのイベントということで現場には緊張感が漂っていた。様々なリスクを予測して臨んだ第1,2回だったが、特に大きなトラブルもなく無事終えることができた。
今年のライトアップは残り4回。以下の日程で行われる。
■2019年白川郷ライトアップ 開催概要
開催日程:2019年1月27日(日)、2月3日(日), 11日(月・祝), 17日(日)
開催時間:各日17時30分~19時30分
開催場所:白川村荻町内
申込方法:https://shirakawa-go.gr.jp/events/lightup2019/#content-4
世間では成人式が行われていた1月14日。
快晴の中、岐阜県・白川村では2019年ライトアップの初日を迎えた。
完全予約制を導入して初めてのイベントということで現場には緊張感が漂っていた。
様々なリスクを予測して臨んだ第1,2回だったが、特に大きなトラブルもなく無事終えることができた。
白川郷を愛し、今回で30回目の来村となる台湾人写真家・チウ氏は、
『2011年から毎年ライトアップに参加しているが、以前と異なり会場内がこんなにも整然としていることには本当にびっくりした。一緒に来た友人も幻想的な風景を非常に満喫していたので、予約制は大成功ではないか!』と満面の笑みで語っていた。
また他の観光客からは、『友人から混雑しているとは聞いていたが、今回は美しい風景を楽しめた。また違う季節に来てみたい』や『スムーズに展望台に行くことができた』など好評であった。
(写真提供:写真家チウ シャオユアン)
■白川郷の外国人観光客の増加とオーバーツーリズム問題
村内の増えすぎる観光客いわゆるオーバーツーリズムへの対応・運営は株式会社旅ジョブ(本社:岐阜県飛騨市。以下、旅ジョブ)へ完全委託した。
今年で33回目を迎える岐阜県・白川村のライトアップイベントは、
住民600人弱の地域に7,000 - 8,000人もの観光客(大半が外国人客)が一気に押し寄せ、村内混雑、交通渋滞、違法駐車、ゴミ・トイレ問題、住民とのトラブル、景観破壊など、多くの問題を抱えていた。
持続可能な観光への危機感から、ライトアップ委員会は問題解決に向け、
観光業界では類をみない完全予約制の採用を決定し旅ジョブに業務委託した。
委託先である旅ジョブは、一昨年に中華圏出身者を中心に全国から25名程度を集め、全6回にイベントボランティアとしてリアルな現場で対応。
その際の様子を、旅ジョブCEOの藤田は下記のように語っている。
『まさに地獄絵図でした。お客様に幻想的な風景を楽しんで頂く、というものには程遠く、5,6時間ずっとクレーム処理に追われていました。』
また同社社員の松場は、『中華系旅行客からの厳しいクレームに台湾人ボランティアの子が泣き出したり、展望台ではマイナス8度さらに雨の降りしきる環境下でお客様を1時間半以上待たせてしまい、辛い思いをさせてしまった』と語った。
(写真提供:旅ジョブ)
当時第1,2回目を終えた時点で旅ジョブは役場職員へリスト化してすぐにでもできることをしていたが、『もう始まってしまっているので難しい』としてほとんどが受け入れられなかった。
■初の“完全予約制”の白川郷ライトアップイベント、混雑問題や住民の悩み解消へ
そこで旅ジョブは設計の大切さを訴え続け、
2019年ライトアップに向けライトアップ委員会と旅ジョブは協力し、
全ての問題をリスト化して不確実性とリスクを分けて議論を繰り返した。
予約制に反対する声もあったが、対策を取らずに問題が発生する不確実性を考慮し、実施する方向性でまとまった。
日帰り駐車場予約では旅ジョブがPeatix Japan株式会社(以下、Peatix)と連携。
当日の現場では昨年までの渋滞が嘘のようにスムーズに進んだ。
これまでは1,2時間、長い時の渋滞で1~2時間待ちという状況が常態化していたが、今年は長くても150m程度で10分以内に駐車場に入ることができた。
ライトアップ運営はスムーズに進んだ反面、新たな課題も浮き彫りになった。
ライトアップのことを知らずに日中の村内観光をしたい方向けの駐車スペースがなく、
仕方なく引き返して頂いているなどだ。
1月14,20日と現場に立った同社・白勢氏は、
『カスタマーサポートなど事前に行き届いた配慮が当日のイベントをスムーズにしたのではないか。また弊社は繁体字・英語ユーザーにも対応しており、お客様の理解も早かった。ライトアップの一番の課題であった渋滞、混雑を解消するお役に立てて光栄です。』
と語っていた。
(写真提供: 旅ジョブ)
また副次的なプラスの側面もあった。
昨年までは交通渋滞によりライトアップ当日は外出を控えていた村民の行動を抑制せずに済むようになった。そして何より予約制によりリスクが想定できるため、村民ボランティアの数を大幅に削減することに成功した。
『今までの渋滞はなんだったのだろう』と村民から驚きの声も上がった。
『しかし、』と旅ジョブ・藤田氏は言葉を続けた。
『あくまでのお客様あってのイベント。今回のライトアップのテーマは"原点回帰"。イベントを始めた33年前は、豪雪地帯かつ交通も不便な冬の白川村に来るお客様はほとんどいなかった。
少しでも多くのお客様にきてもらえたら、と当時の村民が一体となって試行錯誤して継続してきたイベントがいつしかアジア有数の人気イベントになってしまった。村内には「結(ゆい)」という相互扶助の精神があるが、寒い中だけど心温まる体験をお客様に提供するには課題はまだまだある。』
(写真提供:写真家チウ シャオユアン)
今年のライトアップは残り4回。以下の日程で行われる。
■2019年白川郷ライトアップ 開催概要
開催日程:2019年1月27日(日)、2月3日(日), 11日(月・祝), 17日(日)
開催時間:各日17時30分~19時30分
開催場所:白川村荻町内
申込方法:https://shirakawa-go.gr.jp/events/lightup2019/#content-4
【本件に関するお問合せ先】
株式会社旅ジョブ 代表:藤田
メールアドレス:info@tabi-job.com
藤田直通電話:090-6911-8421
FAX:03-6264-8973
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