エネルギー業界で、液化天然ガス(LNG)などの燃料を効率的に調達する取り組みが活発化している。資源に乏しい日本は燃料の多くを輸入に頼らざるを得ず、原油もLNGも国際市況や為替相場の変動...

大半の上場企業の3月期決算発表が終了した。製造業大手は円安による輸出の伸びや原油安を背景におおむね好業績を上げている。しかし一方で、円安基調が続けば、輸入原材料や燃料費が高止まりし、内需中心の企業には...

ICタグの低価格化が進んできた。これを活用することで、かつて個人商店の対面販売がセルフ方式とレジスターを駆使したチェーンストアに変わったような、新たな流通革命を期待したい。 ICタグは決済の合...

サントリー食品インターナショナルが、日本たばこ産業(JT)の自動販売機事業を約1500億円で買収することを決めた。これにより清涼飲料の自販機では首位の日本コカ・コーラグループと2位のサ...

今秋予定の日本郵政グループ3社同時上場に向け、ゆうちょ銀行の預入限度額(1000万円)、かんぽ生命保険の保険加入限度額(同、加入4年後で1300万円)の見直しが進んでい...

民間主導の産学連携による「超人スポーツ協会」が6月2日に旗揚げされる。ロボットなどの先進技術を活用し、人の能力を拡張してフィールドで競う“人機一体”の新しい「超人スポーツ」を創造するのが目的。2020...

石油精製業界で、製油所同士の統合や製品融通による合理化が進んでいる。業界の供給過剰状態を解消しようという政府の規制に沿った動きであり、石油元売り各社の努力を歓迎したい。くれぐれも安全には最大限配慮した...

2014年度の実質国内総生産(GDP)は、前年度比1・0%減と5年ぶりのマイナス成長になった。年度後半は景気が持ち直したものの、消費税引き上げに伴う駆け込み需要の反動に加えて増...

政府・与党が財政健全化計画の策定に向けた議論を本格化している。2020年度の基礎的財政収支(プライマリー・バランス、PB)黒字化に向け、経済成長による税収増と歳出抑制を推進する方針は固...

注目されていた「大阪都構想」は、僅差ながら反対多数という結論だった。大阪市の住民投票は市制を廃止し、五つの特別区に分割する是非を問うた。これが流れたことで、橋下徹大阪市長が大阪府知事時代の2010年に...

トヨタ自動車とマツダが提携拡大を決めた。詳細な内容はこれから決めるとしているが、厳しさを増す環境規制への対応が提携拡大の背景にあることは間違いない。日本には8社の乗用車メーカーがあり、欧米に比べても多...

全国的に夏日(最高気温25度以上)を記録する日が増えた。電力需要のピークとなる夏は目前だ。経済産業省がまとめた今夏の電力需給見通しでは、10電力管内すべてで安定供給に最低限必要な予備率...

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2018年度にも無人月着陸機「SLIM(スリム)」を小型固体ロケット「イプシロン」で打ち上げる。世界で初めて、目標地点に誤差100メ...

円安で製造拠点の国内回帰の動きが出始めている。しかし自動車や電機などの海外生産は為替だけでなく、需要地に製造や開発の拠点を設けることによるコストやユーザーニーズ対応の利点を求めてのことだと思われる。人...

「地域イノベーション」が、政府の地方創生や科学技術基本計画で注目されている。その目指すところは本格的な地域・産学連携だが、大企業による産学連携と異なる点が少なくない。地域イノベーションを成功に結びつけ...

地域経済を活性化する新たな施策として「エコノミック・ガーデニング(EG)」という考え方がある。地域社会の固有性や資源を踏まえ、地元企業を育成して長期的に安定化を図る経済開発戦略だ。企業...

長年、海外の投資家から立ち遅れを指摘されてきたわが国の「コーポレートガバナンス」(企業統治)改革が、ようやく動きだした。株式市場では投資先を判断する際に、企業統治の取り組みを重視する傾...

「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている―」。この有名な書き出しで始まる司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」は、幕末から明治期に奔走したあまたの日本人を活写した。後進国だったわが国が富国強兵・殖産...

5月は過ごしやすく、また天候が安定した季節だ。太陽光発電所は全国でせっせと電気をつくっていることだろう。とはいえ休日となると多くの工場、オフィスが空になり、人々は行楽地に出かけて都市部の電気消費量は激...

太陽光発電や蓄電池、燃料電池などを備え、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)などのITを使ってエネルギー消費を最適に制御する。これがスマートハウス(次世代環境住宅)...