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(2024/11/25 05:00)
目の前の現場仕事に力注ぐ
(総合1から続く)愛媛大学工学部で土木を専攻しました。土木の魅力はダイナミックさやスケールの大きさ。大学時代は、ダムや橋梁などさまざまな現場の見学会に出かけました。
その一環で造船所に行った時に惹(ひ)かれたのが船舶です。船舶が係留する岸壁など海洋土木を手がける建設会社への就職を志望した中、温かい雰囲気を感じたことが入社の決め手となりました。
最初に配属された技術部では、設計や開発の業務に携わりました。現場監督としては2年目で、日本製鉄の工場の中で機械を動かすための基礎をつくる工事で管理を担当しています。
朝礼に始まり、その日の作業のための準備や段取りの確認、安全管理のために歩き回ったりと、仕事は多岐にわたります。他の職員や作業員とのコミュニケーションを通じて、時には頼り、相談し、意見を述べたりして皆で作り上げていくことを意識しています。
同期の大半が入社後すぐに現場監督になったのに対し、設計を担当していた自分だけが置いていかれたような気持ちになった時期もありました。でも今では、設計の経験を経てから現場に出たことで職員や作業員の話をより理解できると感じることが多く、良いルートを歩ませていただいていると実感しています。
いずれは設計に戻り、ここで積んだ経験を生かして現場に寄り添った設計をしたいです。まずは目の前のことに力を注ぐつもりです。
現在は単身赴任中で、自宅がある京都府に戻れるのは週末だけ。買い物やサイクリングを楽しみ、ゆったり過ごすことがリフレッシュになっています。
(文=編集委員・古谷一樹、写真=森住貴弘)
◇東洋建設 大阪本店 日鉄堺作業所工事主任 小田切祐樹(おだぎり・ゆき)さん
(2024/11/25 05:00)