強い製品を持たない国が製造技術だけナンバーワンでいられるだろうか。答えはおそらく「否」である。半導体製造装置大手の米アプライドマテリアルズと東京エレクトロンの経営統合は、日本の直面する困難な課題を浮き...

9月上旬、政府は東京で液化天然ガス(LNG)の生産国と消費国が一堂に会する「第2回LNG産消会議」を開いた。高止まりしている日本のLNG輸入価格を少しでも引き下げる狙いで、昨年が第1回...

2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、東京国際展示場(東京ビッグサイト)が拡張される見通しだ。会期中プレスセンターなどに使用するビッグサイトを増築し、総展示面積を...

米アップルが新型「iPhone(アイフォーン)」を発売した。もうアップルに革新的な製品を期待できないのではないかという声もある中で、洗練された新製品は相変わらずユーザーの熱狂的支持を得...

カネボウ化粧品の「白斑被害」問題は改めて組織硬直化の怖さを思い知らせた。同社が長期間にわたり問題に対応せず、被害を拡大した背景には「各部門の自律性が高く組織間の対話力が弱い」(同社)と...

日本の国際競争力向上に向けて、政府が求める国立大学改革の姿が見えてきた。急務とされる教育のグローバル化を柱に、産業ニーズの強い資源開発人材や、知的財産、金融の法律専門家を養成するなど、個々の大学の強み...

産業競争力の強化にはさまざまな要素が必要だが、そのひとつが仕事と介護を両立できる職場環境である。介護は働き盛りの管理職が直面する課題であるからだ。政府の成長戦略では子育て支援に焦点があたっているが、そ...

農林水産省が2014年度に始める農地中間管理機構、いわゆる農地集積バンクが注目されている。地域農家から耕作放棄地などを借り受け、大区画化や基盤整備をしたうえで希望者に貸し付けるもの。これが企業の農業参...

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新型固体燃料ロケット「イプシロン」1号機が、2回にわたる打ち上げ延期という産みの苦しみを乗り越え、ようやく飛び立った。日本の新型ロケットは主力機「H2...

日本の鉄鋼メーカーが海外シフトを加速している。需要が旺盛な自動車用鋼板分野が中心で、新日鉄住金は中国に新工場建設を決定。神戸製鋼所は米国の新工場を稼働し、JFEスチールは2016年にインドネシアで現地...

経済の担い手である生産年齢人口が減少している。総務省の調査によると、2013年3月末時点の日本人の生産年齢人口は前年比1・55%減少し、初めて8000万人を下回った。外国人を含めても8062万...

2020年のオリンピックとパラリンピックの東京開催が決まったことは国民的な慶事だ。これを機に産業界が企業の社会的責任(CSR)に改めて取り組み、より大きな役割を担うことを提案したい。そ...

夏季五輪が56年ぶりに東京にやってくる。ブエノスアイレス(アルゼンチン)で7日(日本時間8日朝)開いた国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2020年...

この夏は暑かった。7月中旬から全国的に気温が平年より上がり、太平洋側では3度以上、上回った地点も多かった。8月10日には高知県四万十市と甲府市で6年ぶりの40度C超えを観測。

日本の総人口が4年連続で減少した。2013年3月31日時点の住民基本台帳に基づく数字で、減少数は前年の同時期に比べて過去最多となる26万6004人になった。これは地方の県庁所在地がひとつ消えたのに匹敵...

原子力発電所をめぐる状況が大きく変化している。原発支持か否かという国民の議論も、いまだ揺らいだままだ。しかし電力の安定供給は長期的な社会の要請であり、世論の風向きに過度に左右されるべきではない。

情報処理技術者試験の普及の先兵ともいえる「ITパスポート(Iパス)」が正念場に立たされている。年2回のペーパー試験に代えて、通年受験が可能なコンピューター・ベースド・テスティング...

政府が2013年末までの策定を目指す「エネルギー基本計画」は、原子力発電所の再稼働基数が見通せない中で電源構成を具体的に示すことは難しい情勢だ。茂木敏充経済産業相は「ベストミックスを決めることが必ずし...

10万人を超える死者・行方不明者を出した関東大震災から9月1日で90年になる。東日本大震災を契機に事業継続計画(BCP)に取り組む企業は増えたが、地域との連携がなければ効果には限りがあ...

地域で使用する電力は自治体が責任を持って供給する―。ひと昔前なら必要性が疑われそうなプロジェクトが北九州市で動き始めた。同市は安定・安価なエネルギー供給を実現する目的で「北九州市地域エネルギー拠点化推...