円高、原材料高、輸出減の“三重苦”に見舞われている日本経済。米金融危機には米政府が不良債権買い取りなどで対応するものの、米国経済の減速が日本産業界にどの程度の影響を及ぼすのか、その“震度”は不透明だ。...

衆院を10月3日に解散し、同26日に総選挙を行うことで自民・公明両党が最終調整に入った。これにより、今月24日召集予定の臨時国会では補正予算をはじめ、重要法案の審議・成立が先送りされることになる。その...

リーマン・ブラザーズの破たんで混乱する世界の金融市場。米金融当局がAIGへの公的支援を決めたことで、国際金融市場はひとまず反発しているものの、今後の米国経済、米国発の金融危機への不安は払拭されていない...

メリルリンチの身売りにリーマン・ブラザーズの破たん―。米金融界の再編・淘汰(とうた)の“激震”から、日本企業は何を学ぶべきなのか。日本企業は、少子高齢化に伴って国内市場が縮小し、“企業...

乾いた雑巾をさらに絞るトヨタ自動車。この巨人に象徴されるように、原材料高に苦しむ自動車業界は原価低減への動きを加速している。当然、部品メーカーへのコスト削減圧力も強めざるを得ない。

明治乳業と明治製菓の経営統合の検討は、沈静化する気配のない原材料の高騰に背中を押された格好だ。すでに食品業界では今年に入って、原材料の高騰を背景とした値上げが相次いでおり、ライバルメーカー同士が共同配...

世界における企業の合併・買収(M&A)で、「日高米低」の構図が鮮明になっている。世界最大の“買い手”であった米国がサブプライムローン(信用度の低い個人向け住宅融資...

高騰が続く穀物価格―。新興国の需要増に加え、環境対策としてバイオ燃料への需要が拡大していることが背景にある。さらに、米カーギルに象徴される穀物メジャーの寡占化も価格を押し上げた一因。

原材料高に頭を悩ます鉄鋼各社。鉄鉱石は、新興国の需要増と資源メジャーの寡占化を背景に急上昇。鉄鋼各社は原材料高の一部を鋼材価格に転嫁し、これを受けて自動車業界が値上げに動く厳しい状況にある。

安倍晋三前首相と同様、突然の辞任を表明した福田康夫首相―。辞任会見から一夜明けた2日、中小企業経営者の間では「驚いた」「理解できない」「無責任」など、福田首相の決断を批判する指摘が相次いだ。中小経営者...

(2、3、10、19面に関連記事、最終面に「深層断面」) また、同日の同市内で中部の財界人との懇談会で講演した白川総裁は「エネルギー・原材料の高騰は長続きしないとしても過去のよ...

下落基調だが依然として高水準の原油、そして高騰が続く鉄鉱石と穀物―。これら資源の価格決定権は誰が握り、市場は今後どのように推移するのか。日本企業は一連の資源高を「新価格」として受け入れ、価格高を前提と...

金融・証券業界が収益源の多様化に活路を見いだそうとしている。銀行は、投資信託や生命保険などの品揃えを拡充し、需要を喚起する。生損保は海外に進出ないし海外事業を拡大する動きが加速しそうで、証券も海外の資...

消費者視点で需要喚起へ―。流通業界では、百貨店が若い女性客向けの品揃えを拡充したり、衣類のコンサルティングなどのサービスを展開。スーパー・コンビニは低価格路線を消費者にアピールする。

適正価格―。建設・運輸業界が業績回復するためのキーワードだ。ゼネコンは安値受注の是正が求められる半面、不動産は上昇するマンション価格を引き下げなければ、買い控えの解消が難しい状況。

本業が低迷し、“次の一手”に活路を見いだそうとしているエネルギーと情報通信業界。社会インフラを担うこれら業界は、原油高や市場の成熟などに直面し、新たな施策で難局を乗り越えようと必死だ。ガソリンが低迷す...

「高度技術」「高付加価値」―。素材メーカーが逆境を乗り越えるためのキーワードだ。素材各社は原材料高に業績を直撃されつつあるが、鉄鋼(高炉)は外国勢と差別化できる“高級鋼”に商機を見いだ...

需要の減少、原材料の高騰、米国経済の減速―。こうした“変化”に柔軟に対応できる体制を築こうと、機械業界の挑戦が本格化してきた。造船では高付加価値化などを推進し、ロボットは用途拡大に向けた研究開発などに...

世界の有力エレクロニクス・IT企業と比べ、依然として収益力が低い国内電機メーカー。グローバル戦略の欠如が課題だったが、これに原材料高などの逆風が加わり、日系メーカーは厳しい状況に置かれている。だが各社...

景気が「踊り場」から「後退」局面に入った可能性が濃厚な日本経済。米国経済の減速に、高原状態の原材料価格が日本企業の収益を直撃しつつある。この難局からいかに早期に脱するか、正念場を迎えた日本企業の奮闘が...