【企業の「真の価値」】 いまの日本に必要なものは、経済成長だ。子どもたちや高齢者に優しく、豊かな自然や文化を守り続けていく日本社会であるためには、成長が欠かせない。中国を筆頭に新興国...

【競争力は「安さ」でなく】 日本に残るか、海外に移転するか、悩んでいる企業は多い。「あと少ししのげば中国の人件費が上がり、国内生産でも戦えるようになる」。そんな声が出始めたのは、去年...

【独立性なし、「0人」も】 大王製紙会長の不正融資事件とオリンパスの不正会計事件は、経営者の暴走をチェックできない日本企業のガバナンスの弱さをあらためて浮き彫りにした。今回は、ガバナ...

【海外生産シフト進む】 先月20日、パナソニックがプラズマテレビ事業を見直し、尼崎工場の操業を縮小するという記事が大手新聞の朝刊で報道された。折しも、その日は尼崎市で毎年行われる「産...

人々の不満を、そう諭した藩士・小林虎三郎の指摘は、教育こそ未来へつなぐ投資であり、すべてに優先する、とした卓見だ。

みなさんは「アジア市場で手いっぱい」だろうか? 確かに年収200万円台から300万円相当の中間所得層が9億人いる消費市場は魅力的だ。しかし一方で、世界有数の富裕層をかかえる4...

世間一般が誤解していることだが、成果主義は決してグローバルスタンダードではない。かの米国でも、成果主義が厳格に適用されているのは企業の上層部や、金融業界などの一部業種に限定されている。ウォール街で颯爽...

思えば、私と日刊工業新聞との出会いは証券会社勤務時代。朝一番、株価に影響がありそうな記事に目を通す日々だった。退職後、私は兵庫県議に、会社の先輩だった夫は実家の小さな鋼商店を継いだ。

今から10年前、私は大きな期待を持って新年を迎えた。世紀の変わり目である2001年こそ、日本が新しい価値観に基づいた社会に変革するチャンスだと思っていた。日本は高度経済成長を経て、物質的・経済的には豊...

「技術は一級だが売り方がわからない」。日本各地の中小企業を回っていると、よくこんな悩みを耳にする。理由を聞くと、多くの場合「この地域の人は奥ゆかしくて口ベタですから」との答えが返ってくる。

【「指導する時間ない」】 私は、講演などの関係で民間企業を訪問することが少なくない。その時には、できる限り現場を見学し、皆さんから苦労話を聞かせてもらうことにしている。 &#...

ベンチャー企業の社長がネットで日々の雑感を書く「社長ブログ」というものが、数年前に話題になったが、このブログをビジネスチャンスに変えている中小企業経営者がいる。川崎市にあるプラスチック金型・成形業のモ...

最近のITネットワーク業界をにぎやかす最大のキーワードは何といっても“クラウド化”でしょう。一口で言うと、情報処理に必要な資源を効率よく分担して持ち合うという考え方です。資源とは、CPUやメモリーなど...

私は小倉市(現在の北九州市小倉北区)の繁華街の洋品店の息子として生まれ、商店街で育った。大学時代こそ東京で過ごしたが、就職は北九州に本社を置く安川電機を選んだ。転勤で何度か転居したもの...

企業誘致は、投資効果や雇用機会の創出はもとより、税収の増加や地元企業との新たな取引の発生、関連企業の集積など、さまざまな波及効果が期待できることから、地域経済の活性化を図る上で、極めて重要な施策の一つ...

ずいぶん前に、『なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか』という本を書いた。「御用聞き」というと、客先をマメに訪問しては、注文を取ってくるというイメージがあるが、それは表層的な理解だ。今も昔も、できる御...

【ネット通じ二次創作】 IT業界の大きな潮流の一つにオープンソース化があります。一企業で全てを作るのでなく、みんなで協力して作り上げようというモデルです。わかりやすい例にリナックスの...

【03年生まれのアトム】 鉄腕アトムをはじめドラえもん、鉄人28号など、日本のロボットたちはおおむね親しみにあふれる“善人”である。ところが欧米では、フランケンシュタインやターミネー...

【多彩な「かんきつ王国」】 愛媛県は、瀬戸内海と宇和海という、国立公園にも指定されている二つの豊潤な海に面するとともに、西日本最高峰の石鎚山を頂点とする四国山地を背に、県土の7割以上...

東日本大震災以前、各地で経済講演をしていると、必ずと言ってよいほど聴衆の方から出てきた意見は、「日本は成熟した。もう後は下り坂しかない。再び成長するためには、焼け野原にもどらなくてはいけない」というも...