しかし、商品市場は一段と冷え込んでおり、ここにきて実需の停滞感も鮮明になっている。... これも連載初期にアルミ市場の鉄化、ということで述べたが、アルミ新地金と圧延品市場は鉄鋼市場と同じ展開になってき...

7月第2週に商品市況に吹き荒れた中国株式の急落とギリシャのデフォルト(債務不履行)危機より、現在進行形で商品市況を圧迫している米の利上げ観測とドル高のほうがより強く相場を押し下げている...

その後、中国株式市場の沈静化もあり、国際金属市場も一見すると底打ちとなった感があるものの、中国雲南省のとある取引所は、今まさにデフォルト(債務不履行)危機に瀕している。 ...

7月入り後、ギリシャ不安、中国株の急落、中国経済の先行き警戒感、米ドル高(円高)と商品市場にとっての圧迫要因がたたみかけるように訪れ、鉄鉱石から非鉄金属まで値を落とした。 &#...

世界経済および金融市場の先行きは不透明感が増している。... 資源商品市場も一波乱ありそうだ。 ... つまり本格的な資源バブルが始まる夜明け前の年。

本題に行く前に、足元の国際資源商品市場についても端的に触れておきたい。... 下期の始まりが急落でスタートするとすれば、それは商品相場の長い下り坂を暗示するものかもしれない。

希土類バブル時に大手商社がこぞってこの希土類市場に参入してきたが、今では希土類に対するモチベーションは相場の低落とともに急落している。

金属資源市場はいま一つ上昇気流に乗りきれていない。... この現象は今、アルミ市場にも伝播(でんぱ)している。... 伝統的な需要では金属需要は続いているものの、自動車、電子機器が良い...

資源を直接的に扱う素材産業においての競争力とは何であろうか。... そんな8重苦状態の国内立地でも世界で高い市場シェアを得ている素材は多い。

また、フェロアロイ、レアメタル、レアアース市場でもほとんどが前年比でマイナスとなった。... 先進国ではAD(アンチダンピング)関税でバリヤーされているが、中国は中南米市場を制圧。.....

アルミ市場の鉄鋼市場化。... E―WASTEはその規模感からしてすでに国際的な資源商品といって良い。... 多くの再生資源(金属、紙、樹脂など)が輸出超過であるのに対し、このE―WA...

一見すると商品市場は3月中旬の底打ちを経て、上昇気流に乗っているかに見える。 ... 例えばニッケルは上海市場での現物不足による高騰はみられたが、世界的にまだ余剰感は強い。... 国...

この関税撤廃発表直後に中国政府は希土類、タングステン、モリブデンに資源税を導入することを発表した。売り上げに応じて資源税を賦課していくもので、輸出関税撤廃分を補うものとしてある意味では期待されたのだが...

20世紀から21世紀に入り幾多もの技術革新が世の中を変えてきているなかで、鉛バッテリーほど古典的ながらもスケールの大きい市場を持ち続けているアイテムは少ないだろう。自動車という巨大な市場で、また自動車...

用途は限られているものの、逆にいうと絶対的な市場を確保している。... 14年11月に中国政府は不明瞭な資金が流れているのではないか、とファンヤはじめ中国国内32カカ所の商品取引所に立ち入り調査に入る...

この連載の第9回目でアルミ製品市場の鉄鋼市場化、ということに言及していたが、日が経つにつれてその傾向はますます強くなっていることを感じる。つまり中国の輸出増による供給過剰感の増幅、製品価格の下落という...

この連載で常々述べているように、2015年の資源商品市場に通底しているキーワードは「供給過剰」だ。... この一件は、改めて中国の資源商品市場における影響力の強さ、広範かつ戦略的な仕掛けを意識させるに...

国際商品先物指数のCRB指数(ロイター/ジェフリーCRB指数)は2014年11月から急落をたどっている。... この二つの商品先物指数が示しているように一見すると原油、国際非...

では実際に資源賦存量として亜鉛が枯渇するかというと、そうではない。... 06年当時の市場環境は現在と全く異なる。... ただし、それでも絶対的に亜鉛を必要とする市場が存在するため、水準的には現在の2...

ガラス研磨向けのセリウム需要は「市場が縮小、消失したのではなく、国内での需要量が落ちただけ。... ただ、いずれにしてもこのセリウム、ランタンの国内および海外での需要が盛り上がらなければ、第7回の連載...