研究チームは白血球の中でも樹状突起を有し、異物を最初に感知することで自然免疫系の最前線を担う「樹状細胞」を研究対象にしている。

研究チームは腸内共生系をまるごと理解するために、腸管上皮細胞と上皮下にある免疫細胞の遺伝子発現、腸内細菌叢のゲノム配列と遺伝子発現、そして腸内の代謝物を網羅的に解析することを目指し、理研植物科学研究セ...

【なりやすい家系】 好まれざる免疫反応として、花粉症に代表されるアレルギー反応があることは、これまで多くの基礎研究から明らかにされてきた。古くからアレルギーになりやすい家系、なりにくい家系の存...

【1粒子で扱う】 物質が示すさまざまな電気的・磁気的・光学的性質は、すべてその物質中の電子集団の性質で決まっている。20世紀初頭に構築された量子力学は、真空中に置いた一つの電子の振る舞いをよく...

【ツールを開発】 遺伝子操作の技術が確立し、生命科学研究は格段の進歩を遂げた。しかし、複雑な生命現象は、遺伝子操作だけでは分からない事がたくさんある。なぜなら、遺伝子産物であるたんぱく質は、リ...

MAXIは理研が提案した装置で98年から主検出器GSC(ガススリットカメラ)を開発してきた。X線を検出する比例計数管には、理研独自である直径10マイクロメートルの極細炭素繊維を使用した...

【ON/OFF反応】 細胞増殖因子やホルモンなどが細胞表面の受容体に結合すると、細胞はその変化を察知して信号処理をし、細胞増殖や分化などの応答をして環境に適応しようとする。この信号処...

【ビーム利用】 原子核(陽イオン)を光速の半分程度まで加速した重イオンビームは、染色体に局所的なダメージを与えることができる。仁科加速器研究センターの生物照射チームは、この局所...

【神経細胞が変性】 ハンチントン病や球脊髄性筋萎縮症などで知られる神経変性疾患は、その名の通り、神経細胞が変性することで記憶・精神・運動障害につながる疾患の総称で、これまでに有効な治療法は確立...

【遺伝子の異常】 「自閉症」は、3歳までに発病する精神疾患として知られ、“対人関係における障害”、“言語などによるコミュニケーションの障害”、“興味の限局(活動や興味の範囲が狭くなる&...

【脳のにおい地図】 嗅覚は動物にとって、食物の探索、天敵や交配相手の認識など生存に欠かせない感覚である。また、「快・不快」「喜び・恐怖」などの情動とも深く結びついている。ラベンダーの香りを心地...

【1億分の1へ】 理研の世界トップを誇る新しい加速器施設RIビームファクトリが本格的に稼働し、多数の不安定核の生成が始まった。... 理研は後続の後塵(こうじん)を拝することの...

【介護ロボRIBA】 理研―東海ゴム人間共存ロボット連携センターは、2009年8月27日、新型の介護ロボット「RIBA」の記者発表を行った。

【筋細胞の機構】 私たちの筋肉は心臓を構成する心筋、血管などを構成する平滑筋、骨格を動かす骨格筋の三つに分けることができる。その中でも骨格筋を形成する筋細胞は、短時間に運動(収縮...

【痛みの原因】 ズキンズキンと拍動性を伴って襲ってくる片頭痛は、脳血管が収縮と拡張を繰り返す血管運動が関与しているといわれているが、血管運動がなぜ痛みを発するかはよく分かっていない。近年、その...

【小さなたんぱく質】 近年、「ペプチド」と呼ばれる50個未満のアミノ酸で構成された小さなたんぱく質が注目されている。従来、たんぱく質の分解物として考えられてきたペプチドであったが、ホルモン、リ...

【難題に挑戦】 発光ダイオードや燃料電池などの「新材料・新機能物質」と、それらを産み出す「ものづくり(合成化学)」には、レアメタル(希少金属)や貴金属などの金属...

【分子構造に起因】 化合物の機能はその分子構造に起因する。有機合成化学は、化学反応を駆使して化合物の構造を変化させることが可能なため、化合物の新規機能を創造することができる。また、天然からは微...

【水の問題】 「インシリコ創薬」とは、コンピューター上での薬物分子の設計を指す言葉である。この言葉を耳にするようになって久しいものの、まだ解決すべき問題は多い。その一つが「水」にかかわる問題で...

【宇宙基地の工場】 人類が宇宙へ進出するにつれ、宇宙船・宇宙基地の中で医薬品、化学材料などの化成品を合成する必要が出てくるはずだ。その時、現存する巨大な化学工場はどうやって建設するのだろうか&...