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【余滴/絵本好きに共感】 社会はこれまでカリスマ的な強いリーダーを求めてきたが、今は時代の転換期だ。
ある企業の2代目社長はカリスマだった創業者のまねはできないからとアイデアを募り、全社員を巻き込んでイノベーションで成功した。
強烈なリーダーシップでニデックを2兆円企業に育て上げたカリスマ創業者・永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)。
一人のカリスマが率いる組織から、組織のあらゆるメンバーがリーダーシップを発揮できる組織を設計してほしい。
「悪い意味でのカリスマ経営で、ガバナンス(統治)が必ずしも効いていなかった」と指摘するのは、フジテック社長の原田政佳さん。
戦後の荒廃した日本を再生するために、松下幸之助氏や本田宗一郎氏、井深大氏、そして当社の五島慶太翁もそうだが、カリスマ創業者の古き良き時代が1990年代初頭のバブル崩壊まであった。
原田社長は前経営陣らを「悪い意味でのカリスマ経営で一番の反省材料」とし「ガバナンス(統治)が必ずしも効いていなかった面がある」と指摘。
カリスマ社長によるトップダウンの経営が急成長をけん引した一方、社内では経営陣に忖度(そんたく)する歪(いびつ)な企業風土が根付き、今回の不正を招いた点は否めない。...
小林の孫にあたる九州テン社長の前田一郎は「電子機器業界に注目したのは先見の明があった」と創業者にカリスマ性を見る。