[ 科学技術・大学 ]

京大iPS細胞研究所、ES細胞の心臓組織シートの簡易積層化手法を開発

(2015/11/24 05:00)

【京都】京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の山下潤教授や京大再生医科学研究所の田畑泰彦教授らの研究グループは、マウスのES細胞(胚性幹細胞)から作製した心臓組織シートにゼラチンハイドロゲルの粒子を挟み、簡易にシートを積層化する手法を開発した。現在、ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)でも同様の積層化に着手している。重症の心不全治療に役立つと期待される。

心臓の治療は心臓自体が常に拍動しているため、細胞移植などでの生着効率の悪さが課題となっている。

山下教授らはまずマウスES細胞から誘導した心筋と血管組織を用いた心臓組織シートを作製。そのシートに田畑教授が手がけた「ゼラチンハイドロゲルマイクロスフェア(GHM)」と呼ぶ水を含んだコンニャク状の粒子をシートの間に挟み込み、培養液が行き渡るようにした。

その結果、計15枚のシートを重ねることに成功した。得られたシートの中の細胞は1週間培養後...

(残り:228文字/本文:628文字)

(2015/11/24 05:00)

※このニュースの記事本文は、会員登録 することでご覧いただけます。

Journagram→ Journagramとは

科学技術・大学のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン