[ 金融・商況 ]
(2016/1/8 05:00)
8日の東京株式市場は、戦後初となる大発会からの5日連続下落となった。日経平均株価の終値は前日比69円38銭安の1万7697円96銭で、3カ月ぶりの安値水準。人民元高と中国株の反発を材料に日経平均が1万8000円近くまで上昇する場面もあったが、米国の雇用統計発表を控えた手じまい売りも加速。午後の取引は値を下げる展開が続いた。
全33業種中30種が下落。電気・ガスや小売りなどこれまで買い越しが続いていた業種が下落し、中国関連と目される海運も下げが目立った。上昇はゴム製品、精密機器、機械。ブリヂストンや大日本スクリーン製造、アマダホールディングス、IHIなど、連日売られていた銘柄に買い戻しが入った。TOPIX(東証株価指数)も前日比10・62ポイント下落し1447・32となった。
市場関係者からは「5連続下落で反発エネルギーは高まっている」と期待する声も出ているが、翌週も見通しが悪い状況が続く。その次の週から日本企業の第3四半期決算発表が本格化するため、様子見ムードの投資家は多い。翌週は米国や中国で重要な経済指標が発表されることもあり、今週同様、海外に振り回される展開が続きそうだ。
(2016/1/8 05:00)