- トップ
- 環境・エネルギーニュース
- 記事詳細
[ 環境・エネルギー ]
(2016/2/12 05:00)
関西電力は12日、原子力規制委員会に美浜原子力発電所(福井県美浜町)1、2号機の廃止措置計画認可申請書を提出した。認可が得られ次第着手し、2045年度の完了を目指す。現段階で2基の廃炉に係る費用は680億円と見積もる。積立金を充当するほか、計画外廃炉に適用できる会計制度を使い、一定期間、費用が託送料などに上乗せされる見通しだ。
工事は4段階の工程に分割して進める。最初の6年を解体準備期間として、使用前核燃料の搬出や2次系設備の解体撤去を実施。その後、原子炉周辺設備、原子炉領域、建屋の解体撤去に進む。
廃炉に伴い約5000トンの放射性廃棄物の排出を見込む。発電所敷地内に処理施設を設けて減容化を行う予定だが、地中に埋設する処分地は決まっていない。22年度の排出開始に向け、処分地の確保が課題となる。
関電は15年6月に廃止措置センターを設置した。現段階で特定社と工事に関する契約は結んでおらず、今後、国際入札などを含めて工事発注方式を詰め、業者選定を行う方針。
(2016/2/12 05:00)