[ トピックス ]

【熊本地震】会議所・商工会青年部、地震直後から支援活動

(2016/4/25 05:00)

行政の手及ばない被災地へ

  • 支援が少ない地域などに物資を搬送

「できることはすぐやろう!」。九州の商工会議所青年部と商工会青年部が連絡協議会を立ち上げて連携し、熊本地震被災地の支援に乗り出している。動きだしたのは地震発生当日から。翌15日には炊き出しなどの活動に入っている。当面は「自治体などの活動に協力するとともに、自治体、自衛隊などの活動が及ばない地域の支援活動に全力を挙げたい」(古賀紳也日本商工会議所青年部九州ブロック代表理事)と話す。

□  ■

商工会議所は商工会議所法に基づき設立され、活動エリアを市レベルとしている。これに対し、商工会は商工会法に基づいてつくられ町村部を活動エリアとしている。

原則的な活動エリアは異なるが、東日本大震災の後、2012年に日本商工会議所青年部、全国商工会青年部連合会、全国中小企業青年中央会および日本青年会議所の友好4団体で”協力協定“を締結したこともあり、今回、直ちに地元組織などを通じ活動を開始した。

被災は商工会地区の益城町が最も大きいが、商工会議所地区の熊本市内も激しいものがある。青年部員の活動の特徴は行政が動く前の迅速な対応と、行政の手の届かない地域への支援。木野祐樹熊本県商工会青年部連合会会長(全国商工会青年部連合会副会長)は「互いの活動がダブらないよう会長、副会長で手分けし、LINEで連絡を取り合っている」と話す。

商工会議所青年部は16日には子どもの多い避難所への粉ミルクの配送、17日には自衛隊の支援がない地区への物資搬送などを実施した。また19日には温かいものを食べたいとの要望を受けカップ麺3000個、水2000リットルなどを届けている。

地元商工会青年部でも連日の支援活動で物資不足が表面化しつつあることから、支援の輪を熊本から、九州ブロック、さらに全国へと広げている。

(2016/4/25 05:00)

関連リンク

中小企業・地域経済のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン