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[ 化学・金属・繊維 ]
(2016/5/23 05:00)
(ブルームバーグ)ドイツの製薬会社 バイエルは米モンサントに約620億ドル(約6兆8100億円)規模の買収提案を行った。合併が成立すれば、世界最大の農薬及び遺伝子組み換え種子メーカーが誕生する。
23日の発表によると、バイエルはモンサント株1株に対し現金122ドルを支払う。モンサント株の先週末の米市場終値を20%上回る水準。買収は3年後以降に約15億ドルの相乗効果を生むとバイエルは見込んでいる。
モンサントは種子開発最大手で作物バイオテクノロジーの先駆企業。モンサントが20年前に商品化した遺伝子組み換え種子は現在、米国産トウモロコシと大豆の大半を占める。モンサントは中南米やインドでも製品を販売している。
モンサントはスイスの農薬・種子メーカー、シンジェンタ買収を目指していたが、合意に至らず昨年8月に断念していた。作物・種子業界は大規模再編のさなかにあり、最終的には大手数社に絞られそうだ。
(2016/5/23 05:00)