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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/7/1 05:00)
(ブルームバーグ)米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズの「モデルS」セダンが関与した死亡事故の調査を開始した。事故発生時、一部の自律運転機能を持つ「オートパイロット」が使用されていた。
フロリダ州ウィリストンで5月7日に起こった事故はテスラがNHTSAに報告。フロリダ州ハイウエーパトロールによれば、2015年製「モデルS」が走行中に大型トレーラーと衝突、ドライバーの男性(40)が死亡した。テスラ株は時間外取引で、ニューヨーク時間6月30日午後4時50分(日本時間7月1日午前5時50分)現在、2.7%安。通常取引終値は1%高の212.28ドルだった。
2013年8月にモデルSのセダンがNHTSAから安全性評価で最高の5つ星を得るなど、テスラはこれまで安全性を誇ってきた。同社は30日のブログ投稿で、フロリダ州の事故は累計1億3000万マイル(約2億900万キロメートル)のオートパイロット運転走行で初めて明らかになった死亡事故だと説明した。
テスラは同投稿で、「われわれが把握しているのは、事故車両が中央分離帯のある幹線道路を走行中、トラクタートレーラーがモデルSと垂直方向に道路を横切ったということだ。オートパイロットとドライバーは共に、晴れた空が背景だったためトラクタートレーラーの白いサイド部分を認識できず、ブレーキはかからなかった。トラクタートレーラーの車高が高かった上に、道路に対する位置と、極めてまれな衝突状況が相まって、モデルSはトラクタートレーラーの下を通る形になり、トレーラーの底部分がモデルSのフロントガラスにぶつかった」と説明した。
テスラは昨年10月、オートパイロットを導入。ただし、オートパイロットを使用中もドライバーが安全運転の責任を負い、ハンドルから手を離すべきではないと強調している。
原題: Fatal Crash of Tesla on Autopilot Under NHTSA Investigation (1)(抜粋)
(2016/7/1 05:00)