[ ICT ]
(2016/7/27 05:00)
(ブルームバーグ)米 アップルの4-6月(第3四半期)売上高はアナリスト予想よりも小幅な減少にとどまった。7-9月(第4四半期)の売上高がアナリスト予想を上回る可能性も示した。「iPhone(アイフォーン)」の需要が持ち直した上、新しい低価格機種が消費者に受け入れられたことが売り上げを下支えした。
26日の発表資料によると、4-6月の売上高は前年同期比15%減の424億ドル(約4兆4400億円)で、アナリスト予想の421億ドルを上回った。
7-9月(第4四半期)の売上高は455億-475億ドルの見通し。アナリスト予想平均は455億ドル。前年同期は515億ドルだった。7-9月期の粗利益率は37.5-38%の見込み。
アイフォーンの4-6月期販売台数は4040万台と前年同期比で15%減少したものの、アナリスト予想の3990万台を上回った。
アップルの株価は決算発表を受けた時間外取引で一時5.3%上昇。通常取引終値は前日比0.7%安の96.67ドル。年初来では8.2%安。
アイフォーン販売は中国など新興国の消費者に照準を合わせた低価格機種「SE」の需要に支えられ、4-6月期に落ち込みが和らいだ。ルカ・ マエストリ最高財務責任者(CFO)は電話インタビューで、「4-6月期は90日前に予想した水準より良かった。1-3月期がサイクルの底だったようだ」と指摘。「アイフォーンSEの投入は非常に成功した」とも述べ、低価格機種の需要を満たすことができなかったと付け加えた。
4-6月期純利益は前年同期比27%減の78億ドル(1株当たり1.42ドル)。アナリスト予想平均は1.39ドルだった。タブレット「iPad(アイパッド)」の出荷は995万台で、アナリスト予想平均は910万台。パソコン「Mac(マック)」は425万台で、市場予想は440万台。サービス収入は19%増の59億8000万ドル。
原題: Apple Sales Top Estimates as Consumers Warm to Cheaper IPhone(抜粋)
(2016/7/27 05:00)