[ ロボット ]
(2016/7/29 05:00)
産業技術総合研究所技術移転ベンチャーのロボティック・バイオロジー・インスティテュート(RBI、高木英二社長、東京都江東区、03・6380・7100)は、生物実験の受託施設「ロボティック・バイオロジー・センター(RBC)」を初めて公開した。双腕ロボットが人間と同じ実験器具を使って実験を再現する。実験作業の標準化を進め、研究の品質保証や創薬コストを10分の1に下げることを目指す。
産総研の臨海副都心センター内にRBCを設置した。まずは双腕ロボット2台で実験を追試する。再現性が低く結果が安定しない実験系も、ロボットなら高精度に検証できる。4年後をめどに10―20台規模のRBCを国内に立ち上げる。
生物系研究は実験の9割以上が失敗で論文の7割が再現できず、創薬につながる実験が極めて少ないという課題があった。ロボット実験で認証すれば創薬効率を高められる。
(2016/7/29 05:00)