[ その他 ]
(2016/8/9 05:00)
■ランキング・ベスト10(8/1~8/5)
1位 「ポケモンGO」などスマホゲーム禁止−住友理工、全世界で事故防止図る
2位 シャープ、経営再建停滞−鴻海の出資、時期見えず
3位 東海道新幹線、7年ぶりに車両更新 20年に「N700S」を導入
4位 スズキ、国内で輸出車増産−新型スイフト海外先行で国内減をカバー
5位 2016補正予算/経産省、サイバー対策のプロ育成−実践重視の専門機関
6位 電機大手7社の4―6月期、全社減収−円高進行響く
7位 宇部興産、三菱重の射出成形機買収−アジア地域補完
8位 栗本鉄工、高難燃性のマグネシウム合金開発−アルミ合金並みの耐熱性、車の軽量化提案
9位 パナソニック、生産ラインの突発停止防ぐシステム開発−機器間通信で予兆検出
10位 日本電産、モーター・発電機事業を買収−米エマソンから1228億円で
■解説:栗本鉄工、高難燃性のマグネシウム合金開発−アルミ合金並みの耐熱性、車の軽量化提案
マグネシウムの最大の特徴はその軽さにある。日本マグネシウム協会のウェブサイトによれば、比重は1.7でアルミニウムの2.7に比べても小さく、実用金属としてはもっとも軽量。切削加工しやすく、リサイクル性にも優れる。ただ、燃えやすさが一番の弱点。プレス加工のしにくさとともに工業部材としての利用を阻む要因となってきたが、近年は難燃性マグネシウム合金の研究が着々と進展してきている。
この分野で先進的な成果を上げる熊本大学先進マグネシウム国際研究センターは2012年4月、純マグネシウムの沸点(1091度C)を超える発火温度1105度Cで、高強度アルミニウム合金に匹敵する機械的強度を持つ「KUMADAI不燃マグネシウム合金」を開発したと発表、注目を浴びた。今回はこれとは別の取り組みとなるが、難燃性の高いマグネシウム合金の実用化で、自動車や電子機器、あるいは航空機などさまざまな分野の構造部材として、適用がさらに期待されそうだ。
(2016/8/9 05:00)