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【電子版】先週の注目記事は?(解説つき)

(2016/9/6 05:00)

■ランキング・ベスト10(8/29~9/4)

1位 トヨタ、自動運転AIの安全性向上-名大らとスマホでデータ収集

2位 日本発の無線「Wi―SUN」に広がり-乾電池3個で10年動作

3位 JSRやANA、樹脂義足を共同開発-3Dプリンターで費用7割減

4位 ファナック、工場用IoTで200社と会合-日立などと協力

5位 豊田合成、日産「セレナ」にキャップレス給油口を供給

6位 岡山大など、放電加工で深穴90度曲げに成功-金型冷却流路に提案

7位 三菱自不正/三菱自、8車種販売停止-購入者には最大10万円賠償

8位 MRJ、空調異常で2日連続引き返し-米試験前の念入りと慎重さ

9位 シャープ、本社機能再編-大幅スリム化し戴社長に権限を集中

10位 クボタ、農業用ドローン参入-来夏に農薬散布機を発売

■解説:「ファナック、工場用IoTで200社と会合−日立などと協力体制確認」「ファナックの工場用IoT基盤、NTTなど200社と連携−年内投入で見えてきた実像」

 FA(工場自動化)の巨人、ファナックが工場用IoT(モノのインターネット)実現に向けて本格的に動き出した。大手・中小・ベンチャーを含めて協業先約200社と連携というのは、かなりインパクトが大きい。

 ファナックと言えば、高い技術力を背景にしながら、どちらかというと「わが道を行く」印象が強かった。それに対して、年内投入を計画する工場用IoT基盤「フィールド・システム」では、この分野での主導権を握るべく、他社との幅広い連携をベースとしたオープンイノベーションに舵を切った格好だ。

 コア技術の部分では、機械学習技術で注目されトヨタ自動車とも資本提携するプリファード・ネットワークス(PFN)はじめ、米シスコシステムズ(ネットワークセキュリティーを担当)、米ロックウェル・オートメーション(工場内でのシステム構築技術)、NTT(ネットワークインフラ)の4社と提携。日立製作所や富士通、森精機DMGなどは「トータルインテグレーションパートナー」として、自動車メーカーなどに対するフィールド・システム導入案件の取りまとめを担当する。

 1年ほど前、ファナックのユーザーでもあり、日本を代表する大手機械メーカーの社長経験者が「インダストリー4.0の時代は、メーカーを超えてオープンに機械を接続するようになる。独自性の強いファナックは不利になるのではないか」といみじくも語っていた。そうした懸念に対するファナックの答えが、フィールド・システムをめぐる今回の広範な連携と言えるだろう。

(2016/9/6 05:00)

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