[ 地域経済 ]
(2016/9/10 05:00)
【鹿児島】九州電力の瓜生道明社長は9日、鹿児島県の三反園訓知事に、7日に受け取った川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)の即時停止の再要請に対する回答書を手渡した。
瓜生社長は「10月6日からの定期検査の前に特別点検に着手する。専任の総点検チームを設置する」ことを三反園知事に伝えた。県から要請があった原発周辺住民の避難道路につながるアクセス道路の利便性の向上や避難集合場所の設置などの具体的な改善支援策を伝えた。定期点検前の停止については明言しなかった。
三反園知事は「安全対策には感謝するが、回答はきわめて残念」と指摘。「熊本地震を受けて、早期停止と再点検、再検証について強く要請してきた」と強調した。今後「時間がない中で一時停止への要請を繰り返すよりも、専門家を交えて現地調査を行い自分の目で検証していく」と述べた。さらに、安全性検証のための特別検討委員会の立ち上げを検討していることを明らかにした。
(2016/9/10 05:00)