[ ICT ]
(2016/9/11 05:00)
(ブルームバーグ)日本のヤフー(ヤフー・ジャパン)は米ヤフーに「対等合併」を提案していたが、米ヤフー側が条件面などを理由に断っていた。規制当局への米ヤフーの届け出で明らかになった。最終的には米ベライゾン・コミュニケーションズが7月に米ヤフーのインターネット事業を48億ドル(約4930億円)超で買収すると発表した。
9日の届け出によると、日本のヤフー取締役会は2月に米ヤフーのメイナード・ウェブ会長とマリッサ・メイヤー最高経営責任者(CEO)に対し、統合会社の株式50%と約140億ドルの現金を米ヤフー株主に付与する取引に関する書簡を送った。また、同社取締役会は米ヤフーが保有する中国アリババ・グループ・ホールディング株の約半数をアリババが取得するコミットメントも検討していた。プレミアムを乗せなかったことなどが理由でこの提案は退けられた。
日本のヤフーの提案はソフトバンクグループ関係者から示された。ソフトバンクは日本のヤフー株の43%を保有し、孫正義氏は同社の取締役を務める。米ヤフーは日本のヤフー株の約36%を持つ。
(2016/9/11 05:00)