[ ICT ]
(2016/9/27 05:00)
(ブルームバーグ)米ウォルト・ディズニーは、 ツイッターへの買収提案の可能性について判断するため財務アドバイザーと協議していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
買収に関して打診を受けた後、ツイッターは身売りの可能性を審査するプロセスを開始した。別の関係者らが匿名を条件に明らかにしたところによると、セールスフォース・ドット・コムも買収提案を検討しており、バンク・オブ・アメリカ(BofA)と協議を進めている。
ツイッターとディズニーの担当者にコメントを求めたが、これまでに返答はない。
ソーシャル・ネットワーキング・サ ービス(SNS)を手掛けるツイッターの株価低迷や新規ユーザーと広告収入の伸び悩みを受け、同社が身売りするのではないかとの見方はこの数カ月間、強まってきている。ディズニーはツイッターを取得できれば、娯楽やスポーツ、ニュースに新たなオンラインメディアを手に入れることになる。ツイッターのジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)はディズニーの取締役を務めている。
26日の米株式市場でツイッターの通常取引終値は3.3%高の23.37ドル。一時のマイナス圏から反発した。セールスフォースのツイッター買収検討が伝えられた23日には21%上げていた。ディズニーの26日終値は1.4%安の91.96ドル。
モネス・クレスピ・ハートのアナリスト、ジェームズ・キャクマック氏は「これは動画配信の布石だ」と指摘。「ディズニーが考えなければならないのは無線化が進んだ世界での立ち位置だ。ディズニーは配信技術に投資しており、ツイッター買収を通じて世界中の視聴者に配信可能なプラットホームを得られる」と説明した。
原題: Disney Said to Be Working With Adviser on Twitter Bid (3)(抜粋)
(2016/9/27 05:00)