[ ICT ]
(2016/10/18 10:30)
(ブルームバーグ)米IBMの7-9月(第3四半期)決算では、粗利益率が4四半期連続で縮小した。サブスクリプション(定期利用契約)方式のソフトウエアやクラウドサービスにシフトする上での課題が浮き彫りになった。
7-9月期の粗利益率は48%と、前年同期に比べて2.1ポイント低下した。アナリスト予想平均は50.1%だった。
売上高は192億3000万ドル(約2兆円)と、アナリスト予想平均の190億ドルを上回った。前年同期比で18四半期連続の減収となったが、減収率は0.3%にとどまり、過去4年余りでは増収に最も近づいた。
一部項目調整後の1株利益は3.29ドルと、ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均の3.23ドルを上回った。
人工知能(AI)やクラウドコンピューティング、データ分析を含む戦略的に必要不可欠な事業グループの売上高は80億ドルと、前年同期比で16%増えた。
IBMの株価は時間外取引では一時3.5%下落し149.31ドルを付けた。通常取引終値は前週末比154.77ドル。
ジニ・ロメッティ最高経営責任者(CEO)の2012年の就任以降、投資家は業績の好転と、クラウドやAIなどの新しい事業の成長を待ち望んでいる。マーティン・シュローター最高財務責任者(CFO)は、事業の重点シフトに伴ってインフラや開発への支出増加が必要になり、収益性が低下したと説明した。
原題: IBM Profit Margins Shrink Again From Shift to Cloud Computing(抜粋)
(2016/10/18 10:30)