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[ 中小・ベンチャー ]
(2016/11/1 05:00)
31日に東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した「新価値創造展2016」の会場では、独自の発想に基づく製品や技術を数多く紹介している。出展者は生産や販売での連携先の獲得につなげようと製品の実演などに力を入れ、多くの来場者が最新技術を体感しようと展示ブースに詰めかけた。
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会場で注目されているのが特別出展コーナーだ。産業用ロボットによるバラ積みピッキングをティーチレスで実現したMUJIN(東京都文京区)のロボットコントローラーの実演(写真)などを通じて、来場者にアピールしている。
個別のブースでもPRに力が入る。ライフケア技研(富山市)は、ウエアラブル型で全身の発汗量を長時間にわたり連続的に測定できる機器を出展している。2017年に発売する予定で、「熱中症など健康管理のニーズは今後も高くなる。最初はBツーB(企業間)、その後にはBツーC(対消費者)で広く販売したい」(横井秀輔社長)と話す。
世界最小・最軽量の17軸のウエアラブル型ロボットセンサーを展示しているのは臼田総合研究所(東京都港区)。高速かつ容易な信号処理が可能で「世界に広めていきたい」(臼田裕社長)と海外販売を視野に入れる。
桐生電子開発(群馬県桐生市)は、光センシング技術を使って血糖値を測定する非侵襲型の製品を紹介する。採血を必要とせずに手軽に使用でき、「医療機器として完成させたい」(木暮一也代表)と強調する。
「ナノファイバー量産製造装置」を展示するのは、関西電子(東京都大田区)。ナノファイバーは環境や農水産、バイオなどさまざまな用途の活用が見込まれており、「研究開発に5年かけて完成させた。大手から中小まで幅広い企業から関心を持たれている。使い方は無限にある」(進士国広社長)と手応えを感じている様子。
ウォーターナビ(大阪市北区)は水中で微細な気泡を発生させる装置をアピールする。吐出力が大きく大容量の水槽でも1台で対応可能。「中国からの来場者の関心が高い。水処理分野で利用が見込めそうだ」(山口誠社長)と期待する。
イオックス(大阪府東大阪市)は、大量製造が可能な手法「メタロイドプロセス」で製造したメッキ品を展示している。「メッキの前処理工程を削減し廃液を出さず、環境面でも貢献度が大きいことを広くPRしたい」(中村克弘社長)と意気込む。
(2016/11/1 05:00)