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[ エレクトロニクス ]
(2016/11/4 05:00)
電子部品メーカー各社が自動車の安全運転支援システム(ADAS)向けセンサーを相次いで開発する。TDKは自動駐車向けセンサーの開発に着手。太陽誘電は運転手のストレスを解析するセンサーモジュールを2018年内に商品化する。ADASの本格導入に備え、ADASで利用可能なセンサーの実用化を急ぐ。
TDKの駐車向けセンサーは従来比20倍の精度を持つTMR角度センサーと、既存のバンパーセンサーを活用。ハンドルの動きを角度から検知して駐車を支援する。自動駐車の際、1回目の駐車に失敗してもバンパーに設置された超音波センサーが車間情報を読み取り、2回目の駐車精度を向上させる。
また自動車の電装化に伴い、デジタル変換機能を内蔵する。アナログ出力時に発生していたノイズの除去が容易になる。さらに回路が故障しても予備回路につながるように端子を8本から16本に増やし信頼性を担保する。
ADASでは運転者の居眠りなど健康状態の把握についても議論されている。こうした中、太陽誘電は脈拍の振動で自律神経のバランスが分かることに着目。自動車の座席シートに圧電振動センサーモジュール「AYA―P05」を埋め込むことで、人間の太ももの動脈振動を検知する技術を実用化する。検出した脈拍を独自のアルゴリズムによって自律神経バランスを解析し、運転支援につなげる。車載向けを期待しているが、医療や介護向けにも用途開拓も進める。
アルプス電気は車と車や、車と人の間の通信を検知する「車載用V2X通信モジュール」について、欧州や米国など各国で異なる通信周波数に合わせたモジュールを試作する。通信規格に沿ったモジュールを用意し、いち早く受注につなげるのが狙いだ。今後、欧州や米国向けに販売体制を整える。
(2016/11/4 05:00)
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