[ オピニオン ]
(2016/11/4 05:00)
名古屋土産の定番といえば?。きしめん、ういろう、えびせんべい…思いつくままに挙げれば、こんなところか。味噌(みそ)かつソース、味噌煮込みうどんに代表される“味噌文化”も外せない。
東京進出が相次ぎ、支持を広げている“なごやめし”の影響からか、土産用に売り出した台湾ラーメンが最近の人気商品だとか。定番の中にも新顔が増えてきた。
名古屋商工会議所は、モノづくりの技術を新たな土産品の開発に生かす試みに挑戦している。その名も『匠土産(たくみやげ)』。市内のモノづくり企業を対象に、コンテスト形式で土産品のアイデアを募集し、選んだアイデアの試作品開発、市場調査、販路開拓を支援して商品化を目指す。
ターゲットとするのは内外からの観光客。ただし食品や飲料は除外する。自社のモノづくり技術を活用した製品であることと、価格がおおむね3万円以下であることが応募の条件だ。
自動車や工作機械を世界トップクラスの地位に押し上げた力の源泉は、戦前から続くモノづくりの技術にほかならない。製造現場で培った創意工夫が、地域の「魅力づくり」という課題にいかに立ち向かうか。締め切りは12月22日。どんなアイデアが寄せられるか楽しみだ。
(2016/11/4 05:00)