[ 機械 ]
(2016/11/12 05:00)
ツガミは11日、国内生産体制を再編すると正式発表した。新潟県にある工作機械の3工場を長岡工場(長岡市)に集約する。新潟工場(新潟市東区)は生産を休止し、高見工場(新潟県長岡市)は倉庫としての活用を続ける。日本の生産体制を効率化し、経営資源を国内向けの高付加価値機の開発や同社最大の工場がある中国事業などに振り向ける。
受け入れ先の長岡工場は、老朽化した1棟を建て替える。新棟を来春稼働させる。社員寮など福利厚生施設の新築、改修を含めた投資額は約10億円。長岡の建て替えなどによる特別損失を最大3億円計上する見通しだ。3工場とは別に信州工場(長野県佐久市)を売却し、12月に引き渡す。譲渡益9億円を見込む。
同日開いた会見で、西嶋尚生社長は「協力会社とともにやっていくのが再編のポイントだ」と、長岡工場の月産能力80台を維持しながら、外部企業に工作機械の組み立てを依頼するなど協業を深める考えを示した。
また、2017年3月期連結決算見通しを合わせて発表し、売上高を400億円(当初予想は430億円)に下方修正した。営業利益を34億円(同35億円)、経常利益を30億円(同32億円)、最終利益を22億円(同23億円)にそれぞれ見直した。中国元に対する円高がマイナスに影響する。
(2016/11/12 05:00)