[ 化学・金属・繊維 ]

デクセリアルズ、こうのとり6号機に太陽電池向け導電接合材を供給

(2016/12/2 05:00)

デクセリアルズは太陽電池用の導電接合フィルム(SCF)を、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が9日に打ち上げる宇宙ステーション補給機「こうのとり6号機」の実証実験装置に供給した。地上向け仕様のまま、耐振動や耐熱、耐放射線など打ち上げと宇宙環境で求められるJAXAの厳しい基準を満たした。太陽電池モジュール各社に高い信頼性を訴求、海外市場の開拓に弾みを付ける。

デクセリアルズは2010年に太陽電池セルの電極と金属線(タブ線)をつなぐSCFを開発し、鹿沼事業所(栃木県鹿沼市)で量産を始めた。同社の主力でディスプレー向けの異方性導電膜(ACF)を太陽電池向けに改良したもので、より大電流を流せるように粒子を約2倍の10マイクロメートル(マイクロは100万分の1)にしたり、屋外で20年以上使えるように最適化した。

一般に200度C以上の加熱が必要なハンダ接合に比べ180度Cで接合できるため、加熱...

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(2016/12/2 05:00)

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