[ 政治・経済 ]
(2016/12/15 08:00)
(ブルームバーグ)米株式相場は下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)による利上げ決定や来年予想する利上げ回数の上方修正に反応した。S&P500種株価指数では業種別11指数全てが下げた。
S&P500種株価指数は前日比0.8%安の2253.28。ダウ工業株30種平均は118.68ドル(0.6%)下落の19792.53ドル。
エバーコアISIのシニアマネジングディレクター兼グローバルポートフォリオストラテジスト、デニス・ディバッシャー氏は「今回の声明は市場の予想よりタカ派寄りだ」と分析。「ドットの上方修正は織り込まれていなかったと考えられる。金融当局は金利予測を引き上げる前に財政プログラムの詳細を待つというのが発表前の市場のコンセンサスだったが、当局は詳細を目にする前に引き上げた」と続けた。
FOMCの最新経済予測では、当局者らが2017年に3回の利上げを予想していることが示唆された。2回としていた9月時点での予想が上方修正された。
金融株の指数は0.6%下落。一時はFOMC決定を受けて上昇する場面もあった。
エネルギー株の指数は2.1%安。米最大の原油貯蔵拠点の在庫が半年ぶり高水準となったことが示され、原油相場が下落したことが手掛かり。
公益と生活必需品は、利上げ発表前の段階では上げを主導していたが、結局ともに下落した。
原題: U.S. Stocks Slide After Fed Rate Hike; European Shares End Down(抜粋)原題: Dollar Jumps as Fed Pulls the Trigger While Stocks, Debt Decline(抜粋)
(2016/12/15 08:00)